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音楽の世界へようこそ

価格: ¥3,150
カテゴリ: CD
ブランド: (株)ディスクユニオン
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多分純度100%の川本真琴 ★★★☆☆
9年振りのアルバム。
やっぱりこうなってしまったか、というのが私の感想です。
内容自体は、大体予想していた通りでした。
兎に角、奇をてらわず、作為的に狙う事も無く、やりたいようにやる。
純度100%の、彼女の一番本質的な部分が、そのまま結晶化したような、そんな印象のアルバムです。

でもそれが良かったのかは別問題。

私は少々がっかりしました。
もう少し「味付け」しても良かったのではないかと。

1stは恐らく川本真琴本人としては不本意な部分もあったのだろうとは容易に想像がつきますが、内容的には文句なしの傑作と言えました。
2ndでは電子音楽に傾倒し、素晴らしい音楽世界を展開していました。私は2ndの方が好きなくらいです。
そして2ndの次にどう来るか。いくらでも待つ。兎に角2ndを超えたものを出して欲しい。

しかしそれは果たされませんでした。
ここにあるのは、作品としてではなく、もっと純粋な、音楽の衝動みたいなものです。
本当に彼女は盤としての作品を作ることに、執着が無いのでしょうね。

次もこんな感じなら、多分買う事はないでしょう。
そう思わせるほど川本真琴はこのアルバムで物凄く無防備に、自分の底を見せています。

はっきり言って出さなくてもよかったかも。
もっと器用な人なら煙に巻く事もできたはず。でも彼女はそれを選ばなかった。なんという真摯なことだろう。

音楽活動は盤を出す事が全てではない。これからも素晴らしい音楽活動が続けられますように。
自然 ★★★★★
川本真琴はかつて青春を歌うアーティストとして台頭した。
岡村靖幸プロデュースなファンクさはそれに非常に合っていたし、コード進行の無茶っぷりも焦燥感が上手く出ていた。
そのアーティストがまったりな曲を歌い出したと聴いて、大丈夫か?とは思ったが実に見事な変身振りだと感じた。
「何処にいる?」では半ば強引に展開を終止させる作曲は他のアーティストには中々出来ないことだし、「アイラブユー」のような童謡っぽい
普通な曲も意外と完成度が高い。全体的に自然をテーマに、統一感も流れもよく、とても聴きやすい。
かつてのファンは早口や詰め込んだ感がない分、淡白で退屈に感じるかもしれないが、中途半端さが無く、また違和感の無い曲が並んでいる。

数年ほど音楽業界とは距離を置いてきて、そしてこのアルバムを出したわけなのでこれからどのような活動をするかいまいち分からないけど、
これくらいの出来の作品はそうそう出来るわけじゃないと思う。
少なくとも自分の中では、様々な再結成や活動再開ラッシュの中で大きな存在感を示した一枚。
ちょっと聴く人を選んでしまうかな ★★★★☆
久々の川本真琴のアルバム。レンタル派なのですが、近所のTSUTAYA(五反田)に在庫がなかったので、国内最大のTSUTAYA渋谷店へ。なんと渋谷店も仕入れていませんでした(笑) レーベルがタワレコだったせいでしょうか。

気合いを入れて、渋谷のHMVで購入。何度か聴いていますが、9年前〜10年前のメジャーの川本真琴とは作風が変わっています。個人的にはメジャーの速いテンポが好みだったので、ちょっと違和感を覚えました。

テンションがゆったりしたいとき、例えば寝る前に聴く音楽としては最高ですね。逆に言うと、通勤・通学途中などでipodやウォークマンで聴くのはあまり向いていない気がします。似た例でいうと小沢健二の「electronic」も同じでした。(寝る前の曲としてはいいが通常の生活シーンにはあまり合わない) 小沢健二も今春のライブツアーで原点に戻っているので、川本真琴も揺り返しで速いテンポのヒット曲っぽい曲に戻るかも知れませんね。
より癒し系に昇華されたBGMアルバム ★★★★☆
全曲を通じて、
落ちついた曲でまとめられたアルバムです。

過去のアルバムにある、
「DNA」や「桜」みたいなアップテンポは少なく、
「ストーン 」や「早退」のようなスローな曲が続きます。

ただし、
個人的には「タイムマシーン」や「ひまわり」などの名曲に比べると、
もう一歩な感じだったので、評価は4つにしました。

オススメは、
「アイラブユー」「クローゼット」「小鳥のうた」ですかね。
「マギーファームへようこそ」も、ラブ&ルナっぽくて良いですね。

それ以外にも、
「へんね」の最後に入る親族?の隠しサウンドや、
「鳥」と「海」に微かに聞こえる風の音。
そして、「クローゼット」のドラム音がクローゼットを弾くような音は、
遊び心があって面白い。

確かに間違いなく前作の「gobbledygook」よりは、
サウンド、アレンジ共に格段に丁寧で聴いてて心地良かったです。

でも、やはり、ファーストアルバムの時のように、
うわ!すげぇ!って作業が中断したり、
飛び上がるまでに至らないのが残念でした。
新しいかわまこファンに再生しました/異世界への扉 ★★★★★
このアルバムで川本真琴が新しい“川本真琴”を再構築(8up7downさんのレビューに有るように)したように、僕も新かわまこファンとして再生できた感じです。新しい川本真琴をインディーズから僕の耳へと届けてくれた川本さん、そしてtwitterを通じて情報を頂いた皆様に感謝したいです。
思えば5年ほど前、個人的に思いでのある「微熱」が聴きたくてツタヤで「gobbledygook」を借りて聴いたのですが、そのときは僕の耳にはヒット曲しか届きませんでした。POPでにぎやかな印象のいわゆるキャッチーな曲。例えばそのシングルB面「月の缶」等とはあまりに落差がありすぎて僕には理解できなかったんですね。
でも大きな声で話されることばかりが真実では有りません。例えば今作の「ウグイスー」。ささやくように歌われるので思わず耳をそばだててしまいます。あ、鳥が鳴いてる、なんて云ってるんだろう。そのうちに川本真琴の描く世界に、ふっと吸い込まれてしまうような気さえしまいます。そう、そうです、もしかしてこれがこのアルバムのタイトルの種明かしかも知れません。まるでメイちゃんが林のなかでトトロと巡り会ったそんな異世界。僕は小さな頃、大阪の超田舎に住んでいました。よく家の裏山なんかを探検、散歩したものです。まったく人の手が入らない一角に入り込むとそこは異世界。植物も動物もまるでリラックスして、大きな蝶がゆっくりと僕を意識することなく蜜を吸っています。
このアルバムではどの曲もそれぞれ独特の“世界”をもって描かれていますが、特に川本さんが自ら録音したという「鳥」と「海」の音。これに挟まれた4曲はファンタジックな印象が強い。“クローゼット”の中にある面影の世界。それもまた異世界への案内です。「鳥」「海」は異世界への扉と云えるでしょう。自然、そして人間自身という最も身近な、しかし未知の世界。
聴けば聴くほど奥が深いアルバムです。音楽のことはあまり詳しくないのですが、川本真琴の新しい“世界”=異世界はへたなテーマパークよりよほど楽しいですよ。