全編の雰囲気がとてもいい。
主演のノラジョーンズについては、もともとはジャズシンガーであることを知らずに鑑賞した。
生粋の役者なのかと思えるほどの演技力。正直外国人俳優の演技力についてどこまで判断できるか怪しいのですが・・・

　また、助演の俳優陣がとてもいい。
レイチェルワイズ、ナタリーポートマン、そしてジュードロウ。皆さん格好良すぎます。

オーソドックスな作りではあるけれど、評価すべき映画です。

失恋して傷ついて、それでも思い切ることができなくて…何度かカフェに足をはこぶうちにそのオーナーと友達に。新しく踏み出していくのにきっかけって必要なんですよね。エリザベスほど長くはなかったけど、自分もにたようなことがあったので抵抗感なく視ることが出来ました。オーナーのジェレミーはエリザベスと話すうちに恋しちゃったんでしょうね。でも彼女は、生まれ変わることに必死で、まだジェレミーの気持に気づかない。旅をしつつダイナーで働きながら人と接することで、他人の気持ちも自分の気持ちも学んで…。そして最後に辿りついたのは、ジェレミーと彼の作ったブルーベリーパイだった、と。 何だか心があたたかくなりました。恋愛ぽいところはあまりなかったけれど、それでも終わりのカウンター越しのキスは少しエロチックで、でもラストにふさわしいシーンでした

何がすばらしいって、あの色たち。
赤やブルーやパープルやグリーン。
この映画を見ていたらまた「花様年華」を見たくなった。
ストーリー云々って言うより、きっと雰囲気を楽しむ映画なのよね。
わたしはこの雰囲気がとても好きでした。

時間をかけて旅をして成長して戻ってきました・・・っていう
ロードムービーなんだけど、こんな浅い旅じゃ成長しないって！(笑）
でも、旅先で出会う人たちがうまい役者さんたちだったから
なんだか説得されちゃうのよね・・・。
そういえば、出てくる女性３人がみんな同じ系統の顔に感じてしまい、
監督はこーいう顔が好きなんだって勝手に思ってしまった。え、似てない！？

失恋をすると、つきあっていた期間の２倍の期間は、苦しむものと言われています。
彼女の場合、これだけの期間が必要だったようです。町から町へわたりながら、さまざまな人たちとの出会いを重ね、新しい一歩を踏み出していく姿が印象的でした。まるで実際の友達の話を聞いているようなリアルな内容です。

簡単にいえば、手ひどくフラれた女性が次の恋へ踏み出すまでのロードムービーといった感じのストーリーです。
ウォン・カーウァイの映画でここまでシンプルにストーリーを言えるほどまとまっている内容のものも珍しいと思いました。
恋する惑星に全体的に雰囲気が似ていますが、それが欧米向けな感じになったという印象です。
この監督の映画の中では最も見やすい映画と言っていいかもしれません。
ノラ・ジョーンズの演技も歌声もピッタリで、素晴らしいハマリ様でした。