初版と比べて
★★★☆☆
本書は大学1年生用の入門書です。説明は平易です。ただ、執筆者が複数人のため各章によって若干差があると思いました。初版と比べてみますと、練習問題には解答がついたので初版よりも独習がしやすくなりました。内容についてはミクロ経済分野で無差別曲線と複数生産要素の生産関数に関する話題が除かれたこと、マクロ経済分野では均衡物価水準の決定が省かれたことが変更点としてあげられます。消費者の行動を分析する上で非常に重要な無差別曲線に関する話題が省かれましたが、『標準ミクロ経済学』が続編として出版されたため、そちらへ進むことを想定されてのことかと思います。なお、誤植については編著者の所属する大学の学部ホームページに掲載されています。
定番の経済学入門書
★★★★☆
タイトル通り、ミクロ経済学とマクロ経済学を包括した入門書で、バランス良くまとめている。第2版ということだが、内容の見直しもしっかりと行われている。また、「終章 今後の学習のために」やその後の「読書案内」は、今後の学習に役立つ。正統派の入門書といえよう。
ただ、最近の他の経済学書と比べると、説明の文章の表現がいささか硬く、もう少し工夫があっても良かったかと思うので ★4つ。
経済学の最初の最初
★★★☆☆
全体的にかなり平易に説明されていて、数学の専門的な知識もほとんど必要ありません。高校の教科書を少し掘り下げた感じで、「高校の授業」から「大学の経済学の授業」の橋渡しにはいいかと思います。
しかし、その分、ある程度経済学の知識を身につけた方にはものたりないかもしれません。