スーザン・サランドンの古風なパンティ
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欧米ではいわゆるコスプレをしてこの映画を見に行くという。私は個人的にゲイは好きでなくティム・カリーの女装を見るといい気分はしない。口直しに若き日のスーザン・サランドン(とても可愛い)の古風な白いパンティ姿を見ることで満足している。現在の社会派のスーザンからは想像できないほどセクシー。リドリー・スコットの「テルマ・アンド・ルイーズ」はスーザンが当時スランプのスコットを起用して創ったフェミニズム映画だ。撮影時気の弱いスコットは散々スーザンとジーナ・デイビスにいじめられた。彼女はすぐ赤面するスコットに「ディドリー・スコット」と呼んでからかった。ロックのボーディドリーにひっかけた。この映画DVD持ってるがレイプ物は嫌いで見ない。それはともかく君も女装して彼女(いれば)と見れば100倍楽しめるぜ。
夢の世界へごいっしょに!
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最高の音楽と最高のキャストのゆえに、とんでもなく荒唐無稽で凡庸でエログロナンセンスなストーリーと場面設定も許せる、そんな映画です。まさに、夢の世界です。
何と言っても主役のティム・カーリー!この毒々しさと色っぽさを出せる男なんて、絶対他にはいない!!(でも、彼の顔につんくと上沼恵美子の顔がダブって見えたのは私だけでしょうか....)
彼はこの役のために存在する、と言っても過言ではないかもしれません。眉毛の動き、唇の動き、艶っぽい鼻声、どれをとっても最高です。他のキャストも、容貌も声も其々が個性的で、申し分ありません。スーザン・サランドンが昔はこんなに可愛らしかったなんて!下着姿も美しく、それもいやらしさがなくて見てて楽しい爽やかなお色気です。
そしてメイキングを見ていると、単に予算が十分にあれば名作生まれるわけではないことが、ホント、あっぱれ、です。
最後に、「時の踊り」は、絶対いっしょに踊りたくなること請け合いです。ふりを覚えていっしょに楽しみませう!!
難しいこと抜きに何回見ても楽しめるロックオペラです!
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流れで言うと、マジカルミステリーツアーやモンティーパイソンなどを楽しめる人には最高のロックオペラです。ドラッグカルチャーやそれまでの常識に対するアンチテーゼーとしてのバイセクシャルをベースとしたモラル破壊など、当時は相当のインパクトを与えてくれました。 おそらく現代においてこの映画をはじめて見る人たちには当時ほどのインパクトはないでしょうが、(すでのそのファションですら芸人のネタに使われてしまっているので) そのストーリ性は実にドラマッチクですし、意外に深い意味合いをも含んでいます。 考え方ひとつで世の中の見方はすべて変わるのだよ! というのテーマは、結構常識にとらわれないでもっとフリーな発想をしようという若者への啓蒙だったりもしたりするわけです。
こういうパワーをもったロック映画は後にもなかなか続くものや、超えているものがなく、なぜゆえ、70年代のアメリカの金曜日の夜に映画館で繰り返しみんながキメながら見に来ていたのかが、よく理解できます。出だしの唇のアップや、その後、主人公二人の行方があれよあれよというまにとんでもないことに巻き込まれるくだりは何度見ても楽しめます。 途中、だれるところもありますが、最後の大団円でのドクターフランケンの意味深きエンディング曲はなかなかです。 そういえば早くマジカルミステリーツアーもデジタル処理で再発売してほしいですよね。 というわけで、この手の70年代サイケ&サブカルが大好きな人は間違いなく30回は楽しめる傑作オペラです。 ほんと、この作品には類似品や代替品が存在できないほどの個性を持って、今なお感激を与えてくれます。
イギリス映画なんですけどね
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今観てても楽しい!まさかのティムカリーの昔がこの姿とは意外の意外。古くて新しい。
わが青春のトラウマ
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としか言いようがない。これは。
もちろん人を選ぶが、相性がよければ
映画が100%おもちゃになりえるという見本的カルトムービー。
タイトルバックから楽しめる。
言ってみれば、テーマパークのような映画。
この憎たらしくも、キッチュでかわいいおしゃれな映画をなんとしょう?
この映画でタガが外れた。
好きなことはとにかくとことんやってしまい、馬鹿もほどほどということが
できなくなったのは、この映画のせいだ。
この映画は毒だ。絶対に。
冗談はともかく、まあ、はまる人には音楽から、設定から、キャストから
セットからストーリーからすべてがツボであろう。
ゆえにinvolvingな(巻き込み型)映画などと形容される。
はまると怖い。
ビデオ化さえされていないころは、この映画の上映自体が
擬似イベントの役割を果たしていたので、あまり言いたくないが、
まあ大変だった。色々と。
今で言えば、アニオタがコミケに集う感じと似ていると思う。多分。
今でも土壌があれば、はまった場合大変になるだろう。色々と。
今はDVDが簡単に入手できるのでそんなことはないだろうと思うが。
この作品が間違いなく「魔性」のものだと思うのは、
そのキャラクターとキャスティングの恐ろしい現実的影響力。
あまりにも記号的に完璧なので、その役自体が演技者の実人生の生気を
吸い取ってしまったかのよう。
愛しのリチャード・オブライエンも(今思うとこの人本当にフランケンシュタインを
作った博士のようだな)ティム・カリーも、このあとなにをどうしたってぱっとしなかったが、
あのどうにもなりようがないと思っていたスーザン・サランドンのみが生き残り、
大女優ということになってしまった。