相変わらずのクオリティーの高い笹倉氏の作画と見事な構成。
原作により忠実なストーリーなど、アニメ版以上にシャナの世界を楽しめます。
原作・アニメ・コミックと比べると個人的にはこのコミックが一番安定していて好きです。
メディアミックスの成功例でしょう。

前巻（III巻）で、強い気持ちを確かめ合った悠二とシャナ。
そんな2人の間に、大きな溝ができてしまうのがこのIV巻。
力を持つものと持たざるものとの、人間とフレイムヘイズとの越えられない壁なのか?

イライラが募るシャナの前に現れたのは同業者のマージョリー・ドー。
フレイムヘイズ同士の戦いに、“徒”の介在は不要。
主義・主張、怨恨、そのときの気分で、フレイムヘイズ同士は炎を交える。
シャナはとても気分が悪かった。
アラストールの忠言にも耳をかさず、我を失い太刀を振りかざし、マージョリーへと襲い掛かるシャナ。

その姿は普通の人間と何ら変わらないのだが、悠二がそのことに気づくのはもう少し先のこと。

　シャナは紅世の徒を例外なく殺すというフレイムヘイズ・マージョリーと対立しバトルをは

じめ、一方で、マージョリーに狙われている紅世の徒のラミーは悠二にある頼み事をします。

バトルの結果、頼みごとの内容は・・・って感じです。

　他の方も書いていますが、画がとてもきれいです。個人的には裏表紙の画がおすすめです。

とにかく絵がきれいです。内容も原作もアニメも知らない私でも十分楽しめます。涼宮ハルヒの憂鬱のコミックスもこの方に描いて欲しかったです。正直あれはひどい・・・。

まず、原作の挿絵を描いているいとうのいぢ氏に近いタッチの絵を描く方が作画を担当している為か原作(やアニメ)に馴染みのある人が読んでも別段、絵に違和感を感じることもなく楽しむ事ができると思います♪
また、１コマ１コマの絵が非常に繊細な感じなので、この4巻における見所だと思える各々のキャラの複雑な心境を『絵から十分に察する』事が可能です。表情などから、ここまではっきりとキャラの心を汲み取れる絵を描く漫画も珍しかろうと私は思いますね♪
ただその分、戦闘描写になると多少の迫力不足は否めない気もします……。それから、炎の衣"トーガ"の描写がイメージと違ってちょっとチンケだったかなぁ〜とも(苦笑
まぁですが、コミカライズ作品としては文句なしの出来だと私は新刊が出る度に思いますよ♪　興味があるなら直接原作を読んで貰うに越した事はありませんが、このコミック版でも十分に【灼眼のシャナ】の世界を楽しめると思います。オススメしときます♪

ちなみに4巻の内容ですが原作2巻の前半と言った所で、突然やる気を失くした悠二や、シャナとマージョリーの戦いが見所になります