これから無線LAN環境を構築しようとしている人や、既に構築していてもセキュリティ面をあまり気にしてない人に、是非とも読んで欲しい本です。
わたし自身、モバイル端末をWi-Fiで接続するため、無線LAN環境を構築していました。しかし、その設定で問題ないのかいまいち確信が持てずにいたため、基礎的な知識を勉強しようとして本書を手に取りました。本書を読み進めるうちに、自宅の環境がセキュリティ面であまり安全でない事がわかり、あわてて設定を変更しました。
それ以外にも、無線LANの通信方式、無線LANを含めたネットワークの接続構成と設定方法、通信速度が出ない場合の対処方法などが書かれており、一般ユーザとしての基礎知識はこの１冊で充分に学べると思います。

最近はPCだけではなく、プリンター、ゲーム機、テレビ、Blu-ray/HDD レコーダー何でもLANに繋がって便利な機能が追加されるので個人でネットワークを組む人も増えています。マンションや借家など勝手に有線LANを配線できない場合は無線LAN導入となります。最近の無線LANのルータや無線LAN子機は自動設定で簡単に繋がるようになりましたが、「最新のIEEE802.11n対応機を買ったのに何だか通信速度が遅いな」とか、「最近、何もしていないのに突然通信速度が遅くなった」と感じた人は本書を読むことをお薦めします。特にCapter5「速度向上と安定通信のテクニック」はとても参考になりました。