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トヨタ式未然防止手法GD3―いかに問題を未然に防ぐか

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日科技連出版社
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トヨタの未然防止に対する考え方がわかる ★★★★☆
トヨタにおける、品質に対する取り組みの考え方を書いています。
前半は、品質を維持するために必要な考え方があり、後半はやや実践的になり、トヨタ式FMEAの進め方がまとめられていました。
品質を維持するために、未然防止(わかっていない問題を探して、事前に問題を潰す)という考え方に共感を感じました。言葉にすると当たり前に感じますが、現実は、問題が起きたらそれを何とかするという行動を取っていることが多いのではないでしょうか?個人任せで気の利いた担当者が考えるということではなく、実施方法を規定して誰もが行えるようにしている点に、本当にやるんだという意思を感じさせる。
実施方法については、手順が書かれているが、具体的な内容が少なく、読むだけでは分からないところがあるように感じました。
GD3って何ですか? ★★★★★
GD3のうち
良い設計(Good design)
良い議論(Good Discussion)
は分かる。
もう一つのGDがよくわからなかった。

例えば、分かった点しか書いていないReviewは、実は何も分かっていない場合がある。
分からなかった点を書いてあるReviewを信用した方がよいかもしれない。
それが、未然防止の肝ではないだろうか。

例えば、問題が安全である場合には、FMEAをやり過ぎるより、安全分析をやりきることの方がよい設計には必要ではないだろうか。
故障は必ずしも安全の原因ではない。安全の真因を探すには、現場、現地、現物を大切にしよう。

ps.
最近は、トヨタではFMEAを取り入れた
DRBFM(Design Review Based on Failure Mode)
というのをやっているらしい。
http://www.i-juse.co.jp/statistics/xdata/sympo09_toyota.pdf

HAZOPを取り入れた手法はまだ公開されていないのだろうか。
普通のトヨタ本 ★★★☆☆
ごくごく普通のトヨタの本という印象です。
トヨタらしく「何でも徹底的にやる」というのはすごいこと。
だから1兆円企業なのでしょう。
未然防止の色々な提案があり参考になりました。
ただ、もう少しせっかくトヨタなのだから専門的な
ことも載せても良かったのでは?
やや内容が薄いような感じがします。
他の未然防止や失敗関係や品質関係の書物の方が
面白くためになると思います。
一つの作業をまわしていくって 大変なんですね.. ★★★★☆
→なぜ未然防止が必要なのか
  問題解決や再発防止と何が違うのか(P3)
  言葉の定義、考え方、実施の仕方と
  非常にわかり易く書かれています

→本の題名にもなっている 3つのGDも
  かみ砕いて提示されているので理解しやすい!
   グット デザイン
   グット ディスカッション
   グット ディセクション

→しかし、未然防止一つとっても
  それを行う自分、それを行う職場環境が重要なんですね..
  一つの作業をまわしていくって 大変なんですね..

→リスク管理は、なぜ必要なのか
  ずっと上手く説明できなかったのですが
  この本に書かれている「未然防止」という単語と からめて説明すると
  簡単に説明できそうな気がしています..
当たり前のことを、徹底的に愚直にやり抜くこと ★★★★☆
トヨタで信頼性責任者を務めた著者による、問題を未然に防止するための哲学・方法論。

高い目標を掲げ、Plan Do Checkのサイクルを徹底的に早く回すこと。
そのために、問題点が目に見えるようすることと、切羽詰り集中して・客観的に見て・良いイメージを持ってあきらめないことが大切という。
人格が変わるほど「徹底的に」・「早く」行うという点に、トヨタならではの凄みを感じる。全社員がこういった姿勢を持つような文化は、一朝一夕には形成されないのだろう。

技法としては、FMEAやDRという既存の手法を生かし、これらが形骸化し、管理のための管理となってしまわないよう努めている。
特に真新しいことが書かれているわけではないが、当たり前のことをきっちりやることの力が感じられる。

信頼性評価という、誉められることは少なく、見逃せば大いに責められる仕事の悩みから、問題点を発見するというポジティブな捉え方への転換がベースにある。

ただ、既存製品の改良・改善開発には向いているが、本当に新しいものを開発する際にどうするか、という疑問はある。
それでも、トヨタは個性・独創性が劣るのではと問われ、「トヨタの個性は品質だ」、と答えるトップ同様、著者にブレは無い。