というわけで、広辞苑ファンも新解さんファンも、おおいに結構。でも、それらだけで満足してしまっているとしたら、大変もったいない。「日本最大の国語辞典」をうたう、この全13巻(+別巻1册。あとで出た)の堂々たる大辞典が、まだまだ一般に認知されていないように見受けられるのは、残念です。なにしろ現代日本語の辞典のうち、ほんとうの意味で「大辞典」と呼べるのは、これだけなのですから。
まったく読んでいて飽きない内容です。たんに私が辞書マニアの変人だからというわけではないと思います。語釈や語源の解説が、とくにおもしろい。小さい辞書には載せきれないような、興味深い内容があふれています。また、この大辞典の公式サイトである「日国.NET」には、ディープな言葉好きが集います。みんなで日本の「ことば」を、もっと楽しみましょう。