２ｃｈで投稿された五月病のマリオシリーズは好きだったのですが、これは微妙です。
絵は相変わらずかわいらしいのですが内容が・・・
これがネットで無料公開なら良かったんでしょうけど、お金を出して読む物となると厳しいかと思います。

今作は、WEB上で公開されている同作品を書籍化したものです。
本来、グリム童話は残酷な話が多く、したがって後味の良い作品ばかりではありません。
とはいうものの、この作品がそういうネガティブさを引きずっているかというとノーです。
赤ずきんちゃん自体がネガティブなのです。
しょっぱなから「ずきんは流行らないのでスカーフみたいに巻いておこう」とあっさりそのアイデンティティを破り、おばあちゃんのおみまいにも「こずかい」がなければ断固拒否するし、
歩くのが面倒だとおばあちゃんちまでタクシーに乗るし、とにかく行動基準が何事においても「面倒くさい」なのです。
絵柄も昨今流行の「ゆる系」ですが、ゆるいだけじゃなくって、一種の腹黒さもふくんでいるので決して萌えとかではないです。
総ページフルカラーなので少々お高いですが、細かいところで丁寧なのでWEBよりも手軽に読むことの出来る利便性と話のできに☆５です。
巻末にはオマケで「フランダースの犬」が掲載されていますが、ネロ可哀相な子……。

購入したのですが
中身は全てWEBで公開されているのですね…
何か特典があるわけでもないので、それならWEBで全てみれば良かったなぁっと思いました。

絵も中身も好きですが、何か損をした気分です…

可愛い絵柄に惹かれて早期に予約しました。
やわらかい独特の絵柄、笑いと毒のある内容、ある意味想像通りでしたがちょっと毒が強いと感じました。
期待していたものと少しずれがあってちょっと残念です、もうちょっとハートフルなストーリーだと良かったなー。

と、マイナスな事も書きましたが、この作者さんの作風にはかなり惹かれるものがあります。
次回作（あるといいな）に大いに期待します！

最初から最後までグリム童話の原作を裏切りまくる、
そりゃ酷い内容(良い意味で)。
現代の子に赤ずきんをやらせると、この本のようになるかもしれない。

内容は、漫画……というか絵本(?)形式になっており、
漢字はあるものの、すらすら読めるので
お母さんに読んでもらえれば、小さいお子さんでも楽しめます。
というのは冗談で、あまり子供には読ませたくない内容かも。
（特にラストのオチが……凄酷いオチだ……）

この手の「名作童話裏切り系」は、漫画家のあさりよしとお氏も手がけてるが、
120ページ以上という長尺はあまり無く、
一気に読ませる作者の力量はなかなかのものだと思う。
フルカラーという事もあり、それなりのお値段なので、
もーちょい安ければ……という思いを込め★４つ。

■お気に入り登場人物：最後まで救われないオオカミ（ありゃ死んだな）