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ミハイル・バフチン全著作〈第7巻〉「フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネサンスの民衆文化」他

価格: ¥27,800
カテゴリ: 単行本
ブランド: 水声社
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なぜ文学はラブレーを必要とするか。 ★★★★☆
バフチンはリテラル・クレイジーである。(アンビヴァレントな言い方をすれば)トルストイは現代、昨今、最近といった言葉をやたらに使いたがるのが凡人の悪癖だと言う。バフチンは現代とは常に罵倒されるのものだと言う。(ジョイス、スタインでなくプーシキンを例に出すところが彼らしい)耳が痛い人は多いのではないだろうか、本屋に行けば現代、ポストモダン、アーヴァンという言葉が氾濫している。何が言いたいのかというと、人間は自分の住んでる時代があたかも最も優れている(または優れていなければならない)と錯覚を犯しがちだということだ、それはドグマティズムで形式主義的な芸術の堕落を引き起こす、それは過度に保守的な老人なノスタルジアだろう。だからラブレーが必要なのだ、彼よりも自由で俗悪で野卑で神々しく、残虐なユーモアに富んでいて、天才的な文学はないからである。ソルジェニーチィンは小説ガン病棟のなかで登場人物にこう語らせる「ラブレーだって?あんなのただのエロ本だ」ソルジェニーチィンはラブレーを正しく理解していたのだ。