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組織論 (有斐閣アルマ)

価格: ¥101
カテゴリ: 単行本
ブランド: 有斐閣
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ありがたいテキスト ★★★★☆
組織論が射程としている問題群をまとめたのが本書。
組織論はかつては社会学の官僚制研究に端を発し、今では経営学がその
主流を担っている。ホーソン実験以来の人間関係論の影響で社会心理学
における研究もあるが、最近ではあまりみない。組織論は学問領域とし
て諸分野が重なり合うところなので、組織論の入門書として網羅的なも
のは本当に珍しい。

トピックに分けて、組織論の言説をまとめているので、基礎的なところ
はだいたいおさえてあるという印象を受ける。入門書としてしょうがな
いことではあるが、様々な研究の知見について内容ごとに箇条書きのよ
うにまとめられているので、少々お堅い印象を受ける。
先人たちがどのように組織を研究したのか、そこからどのような結果が
得られたのかという調査・データを解説した話があったほうが本当は望
ましい。紙幅の都合と組織論の概説書という位置付けから、そこまでは
書けなかったのだろう。なので、内容的に重なる部分も多いのだが、
本書を補足する文献を挙げておきたい。

1つめは、
  ●D.S.ピュー&D.J.ヒクソン著(北野利信訳),2003,『現代組織
   学説の偉人たち』有斐閣.
『組織論』ほど網羅的ではないものの、個々の研究者がどのような問題
関心をもち、どのような結論に達したのかをページ数を割いて紹介して
いる。知見だけが載せられている『組織論』と対応させて読むと理解が
深まるはずである。

2つめは
  ●田尾雅夫編著,2003,『非合理組織論の系譜』文眞堂.
『組織論』が古典的な組織観(官僚制モデル)を中心にまとめているの
に対して、「合理性」の議論を軸として新しい組織観に立つ研究を扱って
いる。『組織論』を読んだあとに読んでみると面白い。

3、4つめは
  ●今井賢一・金子郁容,1994,『ネットワーク組織論』岩波書店.
  ●山倉健嗣,1996,『組織間関係』有斐閣.
1つの組織を研究するにしろ、その業界や組織間の関係を無視することは
できない。そういった昨今の学問的な潮流を考えると読んでおいたほうが
良い。『組織論』のなかではページ数がほとんど割かれていない内容なが
ら、重要なので挙げた。
組織論を勉強するならこれ! ★★★★☆
有斐閣アルマオレンジマーク組織論の本です。

現在、日本では、マーケティングや経営戦略の本に比べると組織論の本が少ないのが現状です。その中でも、この本は、組織論の中で一番よいのではないでしょうか。

その理由といたしまして、

1.組織論の成立から現在までの組織の変化が記述されている。
2.おおよそ組織論を知る上で必要な内容が網羅されている。
3.企業組織だけではなく、NPOなどの社会組織にまで言及をしている。

この3つが挙げられます。

他のレビュアーの方が仰っているように、この本は、他の有斐閣アルマシリーズより、より教科書的になっていると思います。それは、淡々と組織の事柄を述べており、企業組織の例がないなど、少し現実の組織からは一歩引いたような内容になっているからだと思います。

簡単な組織入門本を読まれた方は、この本を読み、そして海外の著名な専門組織本を読まれることをお勧めします。
ちょっと中途半端な書 ★★★☆☆
 美人のマネジメント専攻の大学院生の友人に勧められて読んだ。しかし、どうもピンとこない。私が組織論に期待するものは組織の成員の実存と組織の効率追求の乖離の統合である。しかし、組織論で展開される論理は「実存か組織か」という問いから「組織での実存」へと問いの枠組みを縮小し、「組織への実存の従属=組織人」という図式から一歩も出ていないのではないか?その議論の構造を自己省察してくれるかと期待して読んだが的はずれであった。考えてみれば、本書は教科書である。組織論の全体像を把握するのにはいい本だと思う。ただ、すべてが中途半端なつっこみでもう一つ、つっこみが必要ではないだろうか?まんべんなく気配りのきいた本であることはわかるがちょっと中途半端な読後感の残る1冊であった。
最適の入門書 ★★★★★
理論的に明快でかつ実践的な最適の入門書。特に環境と組織、組織構造などは非常によくこなれている。戦略論とからむ組織のダイナミクスについて少々分かりにくくなるが、全体として繰り返し読みたくなる質の高い教科書である。
組織論の教科書 ★★★★☆
組織論という学問は社会学・社会心理学などの知見を
多分に含んだ学問です。
その為、組織論の世界を概観した教科書は非常に書きにくい
のではないかと私は思います。
事実、学問としての日本語の組織論の教科書は
数える程しかありません。

本書は様々な組織論の理論を紹介しています。
組織論における基本的な理論はほぼ網羅されています。

現在、組織論教科書の定番と言えるものがない現状では
日本語の組織論の概説書というだけで評価せざるをえません。

しかし、あくまで教科書です。
このような美味しいトコどりの概説書では
他の分野以上に組織論の面白さは理解しづらいです。

本命の組織論の本を読みながら並行して
本書を読むというやり方がいいと思います。

そうすればも!う一冊の方の理解度が変わってくるでしょう。