底知れない
★★★★★
あのJorge Benのカヴァーとなる1曲目「Errare Humanum Est」の出だし、いきなり腹に来るベースの太い低音とパーカッションでまずやられてしまい、
その後のSeu Jorgeの妖しい歌と、虚をついてカットインしてくるギター…
筆舌し難いほどカッコいいです。
(ほぼ)全曲David Bowieのカヴァーだったライフアクアティック・スタジオセッションズが各所で絶賛され、日本でもカフェや雑貨屋で彼の歌声をよく耳にするようになりました。
しかし1st AlbumCruを愛聴してきた身としては「The Life〜はあくまで彼の1つの側面でしかない」と感じていたので、今作のサイケ・サンバ・ファンク・ダブな出来栄えには歓喜しています。
諸手を挙げて喜ぶような大傑作です。
7曲目「Everybody Loves The Sunshine」はRoy Ayersの同名の名曲を、9曲目「Rock With You」は言うまでもなくMichael Jacksonのカヴァーです。2曲目「The Model」は何とKraftwerk!
現在ブラジル・アルゼンチンの音楽シーンは世界中から注目を集めているようですが、やはりSeu Jorgeはその中でも代表格と呼べる存在であると改めて感じさせる1枚です。