不思議な話。聞き書き。江戸時代
★★★★★
江戸時代当時の不思議な話、妙な話を集めた物。
宇治拾遺物語の少々気持ち悪い版、ほんとうにあった気味の悪い話江戸バージョンだと思った。
就寝前に読むにはやや不向き。
十年ほど前、東洋文庫や平凡社ライブラリーの分厚い新書版は出ていたが、それも全話が載っている訳ではなく、入手困難な完全本があったように記憶している。
たしか歯痛のマジナイの話などで、いくつか無いだけでで、無くてもいいなかと思いつつも気になっていた。
引用になりますが
江戸中期に奉行職を歴任した根岸鎮衛(一七三七‐一八一五)が同僚や古老の話を書き留めた随筆集。猫が人に化けた話、安倍川餅の由来、塩漬にされた河童の事、墓から死人が生返った話等々、珍談・奇談を満載した世間話の集大成である。カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館所蔵の唯一の完本を初めて翻刻。「耳嚢副言」と総目録を付す。
引用おわり
杉浦日向子氏のマンガや聞き書き実話物が好きな人におすすめ。