「政策入札」という新しい制度の紹介書。著者は、以前同様の冊子を出版されておられましたので、その続編的な説明書になっていますし、内容も豊富になっています。地方自治法施行令の改正が総合豹方式を可能にし、公契約条例との連携により政策入札制度の導入を展望することができるようになりました、入札制度の課題を具体的に展望化した書であり、私も共鳴しているところです。

　前著「入札改革」中で提示された「政策入札」をあらためて強く導入を求めている。
　政策入札は、総合評価方式の入札で価格以外の「要素」を国交省は「技術力」を指標にするが、本書は公正労働を代表とした環境、男女共同参画、環境への取組などに求める。
　総合評価方式の導入は「要素」審査も難題だか、学識経験者の意見聴取も必要で、これらが導入の足かせになっている。
　次の書で、これらをクリア（軽減）する方策を提示していただけることを期待したい。