興味深かったのは、特に長さの単位について。そもそも人の実感から単位になっていたものが多いみたいですね。
例えば一里は「人が歩いて大体一時間くらいの距離」がスタートだったらしいとのこと。なので、平地の一里より山地の一里のほうが短かったようです。絶対的な距離としては各地バラバラでも、運用上は「歩いて一時間の距離」の方が旅に掛かる時間の目安としては便利だったんでしょうね。
世界的に単位が厳密に定義され、統一されていくことのメリットは大きいのは確かです。一方で、こういった実感ベースの距離の感覚が我々から消えていくのもなんだか寂しい気はしました。個人的な感想ですが、どんどん画一化が進む、今の経済のグローバリゼーションと思いが重なるところもありました。
そのように色々と考えることも多い本でしたし、ものの数え方とあわせて自分の子供には伝えていきたいと思う1冊でした。お勧めです。
最近になった国際単位の認定に入ったり外れたり、という意味においては
新しいことにも多少意味はありますが…。
も~~ちろん単位の基準数値以外にも、他の単位との換算方法や由来
(これがトリビアの元)なども載っていて、「へー」というだけでなく、
何かの時に引っ張り出して参照するのにも最適。
図書館で借りるのではなく、是非中古でもいいから一冊持っておきたい本です。~