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火器弾薬技術のすべて (防衛技術選書―兵器と防衛技術シリーズ)

価格: ¥2,800
カテゴリ: 単行本
ブランド: 防衛技術協会
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火砲、砲弾技術の専門書 ★★★★☆
『火器弾薬技術のすべて』となっていますが、『火砲・砲弾技術のすべて』の方が正確な名前です。
14.5mm以下の銃火器についての記述はほぼ無く、多くは明らかに間違っています。
7.62mmNATO弾を7.62mm×55と記述していますが7.62mm×51が正しいのは銃に詳しい人には常識でしょう。(7.62mm×54ロシアン弾と勘違いした?)
小銃・機関銃すべてに渡ってこの調子で、この書籍は全く参考になりません。
しかし、大砲(榴弾砲・戦車砲・迫撃砲・その他の火砲)に関しては、砲身(エロージョンによる摩耗の考察含む)、装填方法、砲弾と弾種(榴弾・各種徹甲弾・キャニスター弾、誘導砲弾等)、信管、発射薬(炸薬)、誘爆防止方法、弾道その他、大砲に関する殆ど全ての技術的解説が有り、私が知る限りこれ以上詳細な解説は見た事がありません。

大砲の砲身内の弾道、砲口から出た直後の不安定な弾道、そしていわゆる普通の弾道に関して、設計に必要な数値の測定方法、実際の数値、実際の設計等、詳細に記述しており、極めて専門的です。

砲弾の弾道ではコリオリ力は当然として、マグナス力(砲弾の回転によって生じる横風に対する揚力)、砲弾の重心と揚力中心(砲弾は迎え角を取る)の差による弾道変化まで詳細に記述してあります。

大砲、砲弾(戦車砲や徹甲弾)の詳細を知りたい方には文句なくお勧めです。

軍事マニアの個人的感想として、自衛隊の小火器への冷淡さは火器装備の開発部門が大砲屋ばかりで、銃器専門家が存在しないせいだと思いました。
M14やM16ライフルに対する間違いだらけの記述には愕然し戦慄しました。