帰らざる河 [DVD]
価格: ¥1,490
マリリン・モンローとロバート・ミッチャムのコンビネーションが魅力の西部劇。舞台は1875年頃のカナディアン・ロッキー。息子とともに土地を開墾している開拓者マット(ロバート・ミッチャム)に、かつて息子を預けていた酒場女ケイ(マリリン・モンロー)とその情夫がからみ、やがてマット親子とケイはネイティヴ・アメリカンの襲撃から逃れるべく“帰らざる河”と呼ばれる激流をいかだで下ることになる。
モンローは紅い酒場女ルックでセクシーさを出し、歌まで披露してくれているが、それよりもその後のさっぱりとしたジーンズ姿の方が逆に魅力的。ミッチャムとのラブ・シーンでも、ふたりの行為をまんま捉えるのではなく、燃える炎の方へキャメラが向かう演出の時代的素朴さが妙にチャーミングである。激流下りのスペクタクル性もなかなかのもの。監督は『栄光への脱出』などの名匠オットー・プレミンジャー。(的田也寸志)