こういう個性的なアーティストが解散してしまうのは残念ですね。万人受けはしませんがハマる人はどっぷりハマってしまう曲ばかりです。ビーイングは自然消滅していくアーティストが多い印象ですが、こうして最後に新曲まで加えたベストをリリースしてくれて嬉しいですし、最後まで会社に大事にされていた事を感じました。前のベストをお持ちの方も手に取ってみてください。

これがdbの曲、というものがつまったアルバムです。
メンバーの思い入れが一番強いアルバムじゃないのかな。それは今までのライブ、そしてFinal Liveからもよくわかりました。

１月いっぱいで解散となるため、最後のリリースとなるベスト盤です。
全てのシングル曲が時系列順で収録されているので、三枝夕夏 IN dbがどのような音楽をやっていき、変化して、歩んできたのか。そんな7年半の軌跡を辿っていくのにちょうどいいベスト盤になっています。
あと、新曲の「咲き誇れ」がとてもいい曲ですね。この透明感は三枝さんならでは。もうひとつの新曲「笑っちゃうね こんなにも好きで仕方ないなんて」は、三枝夕夏 IN dbらしい、デジタルロック。
「Shocking Blue」「飛び立てない私にあなたが翼をくれた」のリアレンジは、原曲よりバンドサウンドを強調した仕上がりになっています。

バラエティーの豊富さでいえば、以前のベスト盤「三枝夕夏 IN d-best〜Smile&Tears〜」の方が上かなぁとも思いますが、アルバム未収録のシングルもきちんと収録していること、新曲の良さ、もれなく付いてくるフォトブック、などを考えると、こちらのベストアルバムも良い仕上がりだと思います。

活動をやめるにあたって、最後に売れればいいかなぐらいで、出したようなベストアルバム。
アレンジを変えた曲2曲と、初めて世に出た曲3曲ぐらいが目玉ですかね。
前のアルバム持ってる人は、わざわざ買う必要もなく、3曲分ダウンロードしたほうがお得です。
最後に記念に買っただけですので、特にこれいいよとも薦められません。本人はアーティストお辞めになるのですから。
星ひとつにしました。コアな夕夏ファンは記念にどうぞ。