著者の豊富な営業担当経験に裏打ちされた、まさに『勘所』満載の書だと思います。
自分なりの仮説と回答を用意して臨む営業の重要性やお願いセールスの愚に気づか
せてくれます。
日々、悪戦苦闘している新人営業担当者にはもちろん、何をどう伝えれば真の営業
担当者を育てられるかと悩む指導者クラスの人達にも多くのヒントを与えてくれる
良書です。
特に営業担当者研修での教材にぴったりではないかと思います。

支店業務に従事しているとどうしても内向きな仕事が多く、本来重視すべき営業活動に時間を割くのが難しく、いつの間にか頭を使わない「お願い営業」に陥りがちです。
テーマを持って取引先へ訪問するように心がけますと、ちょっとした差別化提案につながると思います。
「法人営業の勘所」では上記のような点を改めて気づかせてくれますし、若手RMにとっては些細なところで（実際は「運」も大きな要素ですが）取引先への提案に
大きな差が出てくることを学ぶ機会になるかと思います。
２時間程度あれば、ざっくり読める程度のボリュームとなっております。

最後に、評価が星４つなのは、少し単価が高いと思われたので、マイナス１点とさせていただきました。