両刃の剣。という意味のタイトルの、その両刃とはロックと歌謡曲のことだと受け取ってもいいかも。その境界線でスリリングなステップを踏み続けて25周年。それを記念した本盤は、いわゆる吉川晃司らしい鋭利でグラマラスなロック・チューンが満載だ。エネルギッシュなギター・サウンドと粘着力抜群の声との絡み具合もゴキゲン。初回盤は新旧のライブ音源を加えた3枚組。

国内外を問わずロックアーティストはジャズやR&Bなど他ジャンルのアーティストに比較して年齢を重ねることがマイナス要因になることが多い。
というかファンは勝手に「若い頃の○ーちゃんがやっぱいいやね。」とか「○ウイの頃が全盛期だよね。」なんて本当に勝手なことを云う。

実際個人的な好みでしかないわけだから吉川さんが多分にリスペクトしてるであろうデヴィッド・ボウイに私も「Let's Danceの頃が一番バランスとれてて格好よかったなぁ」とか思ったりしています。
でも吉川晃司は何かちょっと違いますね、いつまでもいい意味で吉川晃司のままでいる。
一曲目から20代の頃の尖っていたセンスを感じさせて「おぃおぃ、無理して倒れるなよ」と思うくらい突っ走っているかと思えば後半はしっとりと「年齢重ねて歳とるのも悪くねぇよ」って云ってるように感じる。
実際２〜３年前に木梨さんだったかな？と共演したバラエティで「４０過ぎたけど、歳とるのって色々あって悪くないって最近感じるね、ただ足が上がらなくなってきた気はする（笑」
ギターを床に叩き付けるような典型的イメージのロッカーが好きだった若い頃の血がまだ濃く残ってる気がする。
５０過ぎても尖ったままの吉川晃司残ってるかな？
５０過ぎても頭上のマイクもといシンバル蹴り上げられるかな？
楽しみです。

約2年振りのオリジナルアルバム。
前半はかなり攻撃的、後半はペースダウンしスウィート系。タイトル通り両刃の剣な構成になってます。

個人的には1、2、4、5曲目がかなり気に入ってます。

ライヴCD【25th EVE】の選曲も今となっては懐かしいレアな曲もチラホラ。

CD 3枚とも音量大きめズンズン響かせて聴くのがオススメです。

Rockしてます!!!

本編のアルバムもいいですが、個人的には最新のライブアルバムに惹かれました。
先日亡くなったアベフトシが共演している曲も3曲収録されていて、特に「Crack」では一発でアベとわかるギターを炸裂させています。（しかもギターソロの時、吉川も「ギター、アベフトシ」と紹介しています）しかも意外と吉川の声にアベのギターがマッチしています。
これを聴くと、アベという希有なギタリストをを失ったことが残念でなりません。

代々木の音源だけで、LIVE行った人も行けなかった人も、買う価値あります。

ZEROは、ホントにタダのオマケです(笑)
一応デジタルリマスターしてあるんで、個人的には査定50円位かな…(苦笑)


さて、2年ぶりのオリジナルアルバムですが、好き嫌いがかなり別れる作りかな、と思います。

デビットボウイどんだけ好きやねん…みたいな曲もあれば、吉川オタが10回以上聴いても、ん〜〜!?、て曲もあり…

後、低音と高音の差が激しくて、口ずさみにくい曲も何曲か…(^_^;)

秋ツアーのLIVEパフォーマンスで、どんだけ化けるか期待、て、とこでしょうか。

ま、繰り返し聴いて洗脳されましょう(苦笑)



追記

DISK2の代々木の音源は、当アルバム発売日に急逝されたギタリスト、アベフトシ氏のラストステージになってしまいました。 ちなみに弾いてるのは、CRACK、ブラックコルベットとBE MY BABYです。
謹んで御冥福をお祈りいたします。