ヒトラーさんのエッセイ集
★★★★★
この『テーブルトーク』はヒトラーさんのエッセイ集と呼べるものである。
内容は街をにぎわす殺人事件を一喝したり、教育システム、行政システムを批判したりする一方で甘美な少年時代を振り返ってみたり、ワーグナーの音楽について感動を込めて述べる。
ヒトラーさんの知識量は百科事典並で、しかも機知に富んだ文章の数々は私たちを決して飽きさせない。
この本はさながらヒトラーという知のジャングルをかきわけていくようなもので、ネバーエンディングストーリーである。
続きが読みたくて、読みたくてたまらない。
大丈夫、下巻を読みましょう。
それでも我慢できない人は『ヒトラーの遺言』という篠原正瑛という人が訳した、本当に最後の最後のヒトラーさんのエッセイ集を読みましょう。
残念ですが、その続きはありません、、、著者がお亡くなりになられたからです。
ですが、希望は残っています。
あなたが新たなる一ページを書き加えるのです。