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頭のよい子が育つ家 (文春文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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サザエさんちのカツオ ★★★★☆
 内容は一貫している。子供は家族の団らん、コミュニケーションのとれる場で勉強するのがよい。個室に閉じこもらせようとするのは間違っている、ということである。その方が集中できるというのは思い込みに過ぎない。個室の方が落ち着かないということは、私たちにもよくあることだ。
 自分の子供には個室を与えたい。ところがいざ与えると、何故か居間で勉強している。「部屋に戻りなさい!」とついつい注意してしまう。何度注意しても、子供は居間で勉強しようとする。。。。そんな親が持っておくべき本である。様々な合格者を出した家庭が出てくるが、正解は1つではないということが著者の論点である。また、本書では「コミュニケーションの定義」についても異議を唱えている。書くことや描くことによるコミュニケーションも確かに重要だ。風通しがよく、平屋で大声を出せば聞こえ、コミュニケーション豊かなサザエさんちのカツオは、きっと「頭の良い子」に育っているんだろう。
 随所に部屋の間取り図や漫画が入り、最後は「巨人の星」の”美奈の告白”のシーンが出てくる。一秒もムダにできぬ人生を生きている。漫画の中の名セリフの1つである。
 思い込みは物の見方を狭くする。何事も正解は1つではないことの方が多い。
子供室のあり方について整理できました! ★★★★★
現在新築を計画しているので、子供室をどうしようかなと考える上で非常に
役立ちました。

自分の過去を思い返してみると、個室でがんがん勉強した記憶がなく、
ほとんどは図書館か、予備校の自習室のような人が大勢いるところだったし、
たまたま受験に備えて与えられた個室では、マンガをよんでいるか、
そこら辺の整理や掃除などばかりしていて、親が勉強してると思いこみ
すごく気を使ってくれていることに、罪悪感を感じていたことを覚えています。

主人はちゃんと一人ずつにわけて、机も作りつけにして・・・・・
と主張していましたが、私にはどうせ勉強なんかしないだろうな
〜でもどうしたものかなと迷いがありました。

この本を読みこれらの迷いや疑問がすっきりと解決しました。
読みながら、そうそうやっぱりと思うことばかりで、気が楽になりました。
この本に登場する母親はしっかり子供をみていますね。
あえて子供が宿題やってるところでアイロンがけしたり、裁縫したり、
つまり子供を個室に追いやっていない、時間を共有することを楽しんでいるんですよね!
そこが基本なのかな〜

この本を読んで感じたことは
その家に住む親の子供との関わり方が結果的に
子供の学習意欲をそそっているような気がしました。
ノマド式学習術、回遊式空間など私にとっての間取りを決定づける
カギがいくつかあり、家を建てるまえに読んでよかったと思えます。

一読の価値ありました。お勧めします。
家族の空間を大切にした子育てを考える! ★★★★☆
「家」という空間で、家族の人間関係、子育てを考える。
この『頭のよい子が育つ家』の豊富な体験と考え方を読むことで、「家」の間取りとコミュニケーションの関係が、すべてに影響する重要性が分かります。

「リビングにある卓球台が家族をつなぐ!」では、卓球台の大きなテーブルを家族が囲んで、食事、勉強、会話を楽しむ空間になっている。

p92 ひとりだとさびしいし、なんだか頭がうまく働かないのに、近くにお母さんがいて、ときどき話をしながら勉強をしていると、むずかしい問題も解けちゃうし、作文なんかもすらすら書ける。ひとと話をすると自分の考えがまとまってくるんですね。

個室化が家族の関係を希薄にもしている。それが、社会現象として現われているニュースを耳にすることはありませんか。

「お母さんのスペースを贅沢にしよう」は、子育てに興味深い視点です。
経験則として ★★★★★
 私自身、ほとんど自分の机では勉強しないタチなので随分主観的な表現になって申し訳無いが、確かに勉強(偏差値的に)が良く出来る子は自分の机でなく台所のテーブルなど、人の出入りが多い場所を勉強の場とすることが多いように思われる。TVのニュースなどでもたまに取り上げられているこの話題であるが、なぜ雑音の多い、他人の影響を受けやすい居間で勉強するかと言われれば、第一に孤独感を感じることが無いからだと私は答える。勉強は一人でするもの、というのが常識であるしもちろんその主張に異論を唱えるつもりはない。しかし、子供時代、特に小学生〜中学生期に独りで部屋に籠って黙々と問題集をやれるか、と言われればそれは疑問である。強靭な精神力を生まれながらに持つ子ならともかく、勉強自体を好んでする子は非常に稀である。もし親御さん方が"我が子に勉強をさせたい”と思われるなら、子供が勉強している姿を親自身が確認でき、そしてコミュニケーションを取れる環境を作ることが必要だと思う。親に勉強している姿を見られることで子供自身、「あっ、ちゃんと見てくれてるんだな」と一種の安堵感を持つのである。幼少期にわざわざ『勉強は辛く苦しいもの』という固定観念を植え付けるべきではない。別に居間にTVが映っていようがかまわない。勉強はもっと気楽にやってよいのだという寛容さが大事なのである。

 余談になるが、日本は大人が自学自習できる場所が少なすぎると思う。図書館やカフェぐらいしか気軽に勉強できる場所が無いのが非常に残念だ(私が単に無知なだけかもしれないが)。カフェにしてもあまり長居するのも気が引けるし、もっと自由に何時間でも居れる場所が欲しい・・・"勉強したい”という気にさせるような環境作りが学力向上の一番の近道だと思っている今日この頃です。
子供にとって一番親密な他人である親として ★★★★☆
筆者の大きなメッセージは、「親子のコミュニケーションを活発にできる家庭(間取)にしよう」である。そのために、例えば、子供部屋で子供を孤立させない工夫や勉強場所を変更する工夫などを提案している。家の設計自体というより、親と子の精神的/物質的な関わり方について焦点を当てている。

親としてみれば、子供とどれだけ真面目にコミュニケーションしているのか、など想起させ、今の子供との関係を見直す契機になる。

また、人間の成長にはどれだけ他人を必要とするのか、を再認識させられた。
紹介されていたシーモア・パパート氏の教育理論 3X(Explore(探求)、Exchange(共有)、Express(表現))について、個人的には、他人と共有し表現することでフィードバックが返され、それが子供の新しい自発的探求を促しそして新たな気づきの共有/表現へとつながる、と解釈している。
一番親密な他人である親として子供にできるだけ3Xの機会を与えたいと思うと同時に、自分の成長にもその点を活用できないか考える契機となった。