そう思わせるほど、このアルバムは全体のアレンジが上手いのだろう。
吉田美奈子の“フォーク臭さ”が、山下達郎の“ポップ臭さ”とうまくブレンドされているというべきか。
5曲目の「恋は流星」を聴いてみる。
この曲のいびつさを、どう表現したらよいだろう。
美奈子が等身大で作ったフォークソングを、達郎がまったく別の味付けで料理している...そんな感じがしてならない。
そして、この接触がなにか化学反応を起こして、当初まったく予期もしなかったような新しい音楽を生み出してしまった...。
私がこのアルバム全体に対して抱!いている印象も、こんな感じである。
いいものを見つけた、と思う。
これまで何度か再発売されているが、本盤はリマスタリングにより音質が向上しており、お勧め。