感動の秀作
★★★★★
主人公のホーマー(T・マグワィア)は、孤児院育ちの青年。
アメリカでは、当時堕胎が禁止されていた。
この孤児院のラーチ院長(M・ケイン)は、望まれない妊娠をした女性達を救うために、違法である堕胎を施し、また望まれずに産まれた子供達を引き取り育てている。
院長は、手塩にかけてホーマーを育て、医術を教え込んだ。
孤児院以外の世界を全く知らないホーマーは、ある日堕胎のために訪れたカップルと共に、孤児院から旅立つ。
ホーマーのみずみずしい初恋と成長が、彼が働くリンゴ園の季節の美しいうつろいとともに描かれます。特にシャーリーズ・セロンのこの映画の中の美しさは、必見です。
彼女が着こなす衣装の赤、リンゴの赤、紅葉の赤が印象に残ります。
映像も音楽も非常に美しいです。
法律や社会的道徳の矛盾を訴える作品です。
ラーチ院長の実の父親以上のホーマーへの愛情に涙が止まりません。
空に満点の星がまたたくような、感動を呼ぶ作品だと思います。