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シブヤから遠く離れて

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: ポット出版
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謎がおもしろい ★★★★★
舞台を見た人にも見ない人にもおすすめです。
さらっと読むと何を言いたいのか分からない。
でも、読み進めると謎が解けてくる。
人によって解釈が違い、その人のストーリーになる。。。。
そんな作品だと思います。
何度も読み返すことをおすすめします。
ゼラニウムの赤が鮮烈だった。 ★★★★★
私にとって、オリジナルの上演を観、その後脚本を手にするという経験は初めてのものだった。その点で、この作品に対する思い入れは深い。実は、舞台のDVD化を現在も待ち続けている。もうないのだろうが…。
結局三回舞台を観たが、二年近い時が経ち、脚本を読んでも思い出せない場面がある。しかしあの、スポットライトに照らされてひとりの華奢な少年が闇に浮かびあがった瞬間や、もう若くない女の四角い後ろ姿は今も鮮明に思い出すことが出来るのだ。不安定でナイーブな、痛いほどに鋭い世界がコクーンの舞台に広がっていたことは鮮烈なイメージとして未だに私の中にある。
戯曲のレビューでありながら、オリジナル上演を観た人間の意見でしかないのだが、この作品はやはりあの場に居合わせなかった人間には掴むことが出来ない世界だろう。
Bunkamuraのシアターコクーンで、蜷川幸雄が演出し、小泉今日子と二宮和也が主演するという前提があって書かれた戯曲である。「シブヤ」以外の場所で上演されることだけでも著しく意味は失われるはずだ。その場にいた人間にしか分からない、そして時間と共にそれは失われていく、そんな同時代性を目の当たりにして、演劇経験の浅い私は演劇のその潔さに戦いたのである。
しかし、いつかこの作品が再演されることを願う。その時は、蜷川以外のオリジナルを観ていない演出家が手掛けるのかも知れない。もちろん役者も違うべきだ。そしてその時、その場にいることが出来たなら、何千年も人を魅き付けてやまない演劇の魅力を本当に知ることが出来るような気がするのである。
難しくもあり、単純でもあり、共感もでき。 ★★★★☆
ひとつひとつのシーンが、まるで夢を観ているかのように唐突で、突然話が飛びます。私は読んでいて「???」となりました。
でも、心に響くセリフや思いを馳せる状況がたくさんあったので又読んでみようと思います。
ん~、でも、考えさせられるような複雑な気持ちにはなったのだけれども、細部にわたりよく理解できない(説明が無い)事も多く不完全燃焼したので☆4つかな。
私にとっては ★★★★★
上演から1年ほど経ち、またこの本を改めて読み直してみたのですが、
やはり、初めて舞台で見たときの印象が一番強く、すばらしかったと思います。



波をもって繰り広げられる彼らの言葉の応酬は、記憶の是正、概念の崩壊。

複雑に見えて、でもその奥には

とてもシンプルで、単純明快な答えが潜んでいるように思います。



とにかく初回のインパクトが強い作品なので、

最初のその観想を大事にして頂きたい一冊です。
一瞬だけど一生忘れない恋 ★★★★★
何回も読まないとわからない作品です。
私も何度も読んでますが全てわかったとは言い難いです。
この本は一度読み終わっても、「読もう」とまた思います。
何度も何度もこの世界にハマってしまいます。
わが身を持て余すマリーと友だちをたずねてきたナオヤとの恋が切なくて綺麗です。

この物語は一筋縄でも二筋縄でも絶対に捕まえることのできない物語だと私は思います。
きっと、人によって絶対に感じるものが違うと思います。
私は絶対に人とは感じるものがみんな合わないと思います。
ナオヤはマリーの成長を止めた最後でなぜだか涙が溢れました。

あとはマリーの言葉の「しあわせになるって、かんたんなことね!」ですね。これは心に響きました。
そして。
この物語が物語の中にも出てくる「ゼラニウム」の花の花言葉を知った時に、本当の物語が見えてくると私は思います。