恋愛ストーリーを楽しむだけでなく、パズルなどのミニゲームも用意されており、システム面でも色数がFull Colorに対応するほか、音質の向上、キャラクターの音声OFFなどの環境設定が可能となるなどさまざまな面から強化されているのがうれしい。
1万本生産の限定版にはシリアルナンバーの入った「描き下ろしテレホンカード」と「ミニスタンドポップ」を同梱しているので、To Heartファンは早めに入手しておきたいものだ。DVD版のみの販売。(三井貴美子)
PS版では、本編中でミニゲームをプレイするような場面があるのですが、今回のものでは分離しています。やっぱり、本編は本編、ミニゲームはミニゲームで別々に楽しみたいので、これは良いことだと思います。
PS版ではCD-ROMをゲーム途中で入れかえることが必要になっていましたが、PC版はハードディスク上にインストールしてしまうので、それはありません。ノンストップで遊ぶことができて良いです。
細かい改良点のようですが、こうしたことがゲームをより良く楽しめるようにしてくれるのだと思います。
私の人生を変えてしまったゲーム....というと大袈裟ですが,少なくともこのゲームと出会っていなかったら今とは違った人生を送っていたことだけは間違いないでしょう。
ある意味,これは十字路(クロスロード)で悪魔に出会っちゃったようなもんです(謎(^^;)。
最初はまぁ暇つぶし程度に考えていたのですが,オープニングであかりに「ちゃん」づけで起こされ,そして何気ない(それでいて懐かしいような)日常生活を体験するうちに,いつの間にか『To Heart』の世界にどっぷりと浸っている私がいました。
そして最初にクリアーしてしまったのが,よりにもよってマルチだったのです....このエンディングには泣きました。ええ,泣きましたとも!号泣こそしなかったものの,涙が一筋二筋流れたことは間違いのない事実なのです。
たかが18禁ゲームでこんなに感動できるなんて!まさに目から鱗とはこのことでした。
さて,このPSE版ですが,これは1999年にプレイステーションに移植したものを逆にPC用に再移植したものです。そして,このPS版の『To Heart』は,一般的にPC18禁ゲームをPS等のコンシューマー機に移植した物は駄作が多いと言われる中,丁寧なシナリオの変更とそして新たに描かれたCGによって,PC版に勝るとも劣らない傑作と評され逸品なのです。しかもオマケゲームもたっぷりだしね!
それ故,PS版『To Heart』のPCへの再移植を望む声も多かったのですが,それが今回ようやく実現されたというわけです。
確かに古いゲームですから最近のゲームと比べると見劣りする部分もあるかもしれませんが,しかし,この『To Heart』が所謂美少女ゲーム(ギャルゲー)界に一大変換をもたらしたゲームであるということは間違いありません。