復讐!シロサギ潰し。
★★★★★
詐欺師になった黒埼と検事を目指す氷柱。2人とも憎むべきは法律の知識に乏しい人を食い物にする悪。だけど検事は法律(合法)の範囲でしか人を助けることができない。黒崎は、法律を超えて自分の心に従って人助けをする。そんな黒崎を遂に氷柱は認める。
法律の限界。規則に縛られた警察に限界があるから、極道のしのぎが成り立ち、クロサギを頼る人が存在する。世の中、必ずしも「法の遵守=正義」とはなっていない。「公務員=正義」という幻想は、近年の官僚の失態を見れば分かるように、とうの昔に消えてなくなっているのだろう。だけど、詐欺師から我々を守ってくれるものは、やはり法律であり、警察なんだよなぁ。あれこれ考えるよりも、クロサギ読んで、自分の身は自分で守りたいね。
この2巻のお話は、就職斡旋詐欺、ベンチャー企業詐欺(白石登場!格好いい!)、家賃詐欺(黒崎の高校時代の友人登場)。