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Sings the Rosemary Clooney Songbook

価格: ¥338
カテゴリ: CD
ブランド: Sbme Special Mkts.
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   ベット・ミドラーが、いささか説得力に欠けるアダルト・コンテンポラリーへの寄り道を終え、アメリカン・ポップスの名曲に彼女ならではのひねりを加える姿をこの目にできるのは、なんともうれしいかぎりだ。このトリビュート盤では、ローズマリー・クルーニーの1950年初期から中期にかけての作品を取り上げている。そのため、ネルソン・リドル作曲の優れたナンバーを聴くことはできないものの、みごとなまでに強力なアルバムとなっている。

   本作のプロデュースとアレンジを手がけているのは、ミドラーのかつての音楽監督であるバリー・マニロウ。マニロウは、1990年代に実際にクルーニーと2曲をデュエットしたことがあり、本作ではデュエット曲「On a Slow Boat to China」で、ビング・クロスビーのパートを歌ってミドラーと共演している。本作のほとんどのナンバーはヒット曲だ。「Hey There」と「White Christmas」はシンプルなスタイルに仕上げられている。また、セクシーにアレンジされた「Sisters」では、リンダ・ロンシュタットが、クルーニーの実の妹ベティーのパートを受け持ってデュエットしている。

   ミドラーは、「Come On-A My House」では調子を上げることなく、逆に調子を落としているが(かつてのミドラーなら、この曲のコミカルな面を引き出したはずだ)、幸いにも「Mambo Italiano」では自由気ままに歌っている。この曲では、本作でほとんど唯一、「すてきなミスM」ことベット・ミドラーが、クルーニーのエレガントな仮面の影からこっそり素顔をさらけだしていて、おおいに楽しませてくれる。(Elisabeth Vincentelli, Amazon.com)