居酒屋の青春、議論盛り上がる
★★★★☆
著者にとって余程こころに期するものがあるらしい。
現状を憂い、その声にはヒステリックで攻撃的なものをさえ感じる。
あれやコレや著者自身の見方で、主張が見事に組み立てられている。
ただし、その意図する所は容易に理解でき、多くの共感を呼ぶのではないか。
著者も述べているとおり、これは随筆である。
この本を興味関心の呼び水として、
わたくしたちが学ぶよう「覚悟」を迫っているように思える。
「新聞」についての記述にも頷ける。
そして首相論、個人的資質についての考察は興味深い。
なるようにしかならないが、
先祖、父母、恩師、周りの知人友人の顔が浮かぶ、
そして、しっかりやらなければ、と
心の中の日本人がささやく。
世界は日本を見習え! 日本人は自信を取り戻せ!
★★★★★
今は100年に一度の大不況だという。建国200年そろらの国がまき散らしたグローバリズムとかいう、今だけ・自分だけ良ければそれで良いという米国標準の考えのおかげである。
しかし日下公人は慌てない。100年に一度困難が訪れというなら、こちとら国難は20回は経験しとる国じゃ。これぐらいで揺らぐものか。ここしばらくは知識偏重型の人間ばかり育てて、ちょっと怪しくなっとるが、日本人が覚悟を決めたら、今までのようには行かへんで。
日本は2000年の間、世界の宗教を消化して独自の解釈を生み、働くことを楽しみ、趣味の道が世界を魅了するほど国民の精神性が高いんじゃ。日本が遅れとるんやない、進みすぎとるだけや。そこんとこわきまえて世界を相手にやっていこ。てな感じ。
責任感という道徳
★★★★☆
アメリカの一極シ配が崩壊した今、日本人に必要な覚悟とは何かを説いています。
結局は日本人がかって持っていた責任感という道徳を取り戻すことが必要であり、
それには教育の見直しが最重要であるという主張のようです。
相変わらずアメリカには手厳しく
「アメリカ人の同士のアイデンティティに関わる会話は、結局「年収は何万ドルだ」
が結論となる。全員が「何万ドル」の成功(サクセス)を目指しているという仮定
のもと、お互いの優劣を競っているのである。年収という数値で人生の勝敗が決ま
ってしまう。」
また、日本外交に期待する九項目とは以下のとおりです。
(1)六カ国協議を脱退する。
(2)北朝鮮をテろ支援国家に指定する。
(3)京都会議を脱退する。
(4)アジア・マネタリー・ファンド(AMF)を設置する。
(5)世界金融支援は、条件を書き上げたうえで行う。
(6)核拡散ぼうし条約も(NPT)も脱退する。
(7)南京大ギャク殺記念館の閉鎖を要求する
(日本も同じような「中国残ギャク博物館」を作るぞ、とその計画を発表すればよい)
(8)集団安全保障ができるように国内の法解釈を変える。
(9)原爆をモつと宣言する。
なお、あとがきにかえてで
できあがってみると、わざわざ書くまでもない常識的な話の連続・・・・とのこと
相変わらずお元気です。