四角佳子さんのファースト・アルバム「初恋」いいアルバムです
★★★★★
四角さんは六文銭のメンバーとして昔からのファンでした。四角さんはソロアルバムが初めてだったのですね。六文銭の楽曲よりも落ち着いた、大人の女性の音楽を楽しむことができました。素敵なアルバムだと思います。
おけいさん"遅れてきた歌姫"に出会う。
★★★★★
1971年最後(第8期)の六文銭に在籍した四角佳子さん(おけいさん)の初ソロアルバムです。
その六文銭は1972年に六文銭 BOXにも収録されている"キングサーモンのいる島"というLPを残して解散してしまいました。同時におけいさんも結婚の為、芸能界からも完全に引退。以来28年間、母としてひとりの市井の女性として過ごしてみえました。
2000年、六文銭のメンバーであった及川恒平さんのライブに小室さんと共に訪れ、そこで歌ったのをきっかけに再び歌の世界に戻ってみえました。
小室さん,恒平さんと3人で"まるで六文銭のように"というユニットで本格的に活動を再開、2005年からはソロとしての活動もスタートさせ、2008年にはユニットとしての初CDはじまりはじまるをリリース。
その後、ユニットには小室さんの長女ゆいさんも加わって、ユニット名も”六文銭'09"に改名。実はおけいさんが71年に六文銭に参加した理由は、当時六文銭のメンバーであった小室さんの奥様のり子さんが、ゆいさんをご出産され脱退したからなのです。36年という時空を越えた”縁”というか正に”結”を感じさせるエピソードだと思います。そして何よりそのゆいさんと姉妹にしか見えないおけいさんの変わらぬ美しさは奇跡のようではあります。
2009年、この六文銭’09としておとのばをリリースの後、おけいさんとして初めてのソロアルバムとしてリリースしたのがこの"初恋"です。
六文銭時代の歌などに加え、ソロ活動の中で歌い始めたオリジナルソング、このCDの為に作られた曲など全12曲、懐かしさではなく今に生きるソロヴォーカリストとしてのおけいさんの魅力満載のアルバムに仕上がっていると思います。
これまでライブでしか聴けなかった素敵な歌にいつでも会える喜びは、30数年振りに"遅れてきた歌姫"に出会う喜びでもあると思います。
いいアルバムで、楽しめるんだけど、特徴という点では少し物足りないかな
★★★☆☆
『キングサーモンのいる島』『六文銭メモリアル』『はじまりはじまる』『おとのば』の次にくる、楽しみにしていた、四角佳子さんの初のソロアルバム。ゲストに、小室等、猫、佐久間順平、sinの各氏を迎え作成されたもの。期待通りの素敵なアルバムです。ただ、少しばかり我儘を言わせてもらうと、トータルな特徴が少しばかり地味かなあ。心地よく流れるのですが、ともすると流れてしまいそう。「これぞ四角佳子!」というインパクトがあるともっといいなあと思います。
うれしくて(作詞・作曲:四角佳子、編曲:常富喜雄)
初恋(作詞:及川恒平、作曲・編曲:小室等)
ホワンポウエルの街(作詞:及川恒平、作曲:四角佳子、編曲:Sin)
春の風が吹いていたら(作詞・作曲:伊庭啓子、編曲:木村香真良・MOZ)
私の青空(作詞:WALTER DONALDSON、作曲:GEORGE WHITING、訳詞:堀内敬三、編曲:Sin)
かざぐるま(作詞:四角佳子、作曲:木村香真良、編曲:木村香真良・MOZ)
君のために(作詞・作曲:細木隆広・田中利江、編曲:MOZ)
幸せになれる天才(作詞:四角佳子、作曲:木村香真良、編曲:Sin)
しずかな雨(作詞:四角佳子、作曲・編曲:木村香真良)
旅の途中(作詞:四角佳子、作曲・編曲:常富喜雄)
インドの街を象にのって(作詞:及川恒平、作曲:小室等、編曲:Sin)
ささやかでも愛の歌(作詞:及川恒平、作曲:常富喜雄、編曲:Sin)
参加:小室等、佐久間順平、内山修、常富喜雄、石山恵三、Sin、木村香真良、須藤剛志、大原高穂、MOZ、古橋一晃