近年のバラード集なんだが・・・
★★★★☆
オバマ大統領就任 祝賀パーティーで夫妻が踊るバックで流れたEttaさんデビュー当時のHit曲 "At Last"(実際に流れたのは ビヨンセバージョンだったとか)を始めとした、バラード集です。キャデラックレコードの日本公開と、彼女を再評価する気運が高まるのは、嬉しい事なのですが・・・
#1はオリジナルバージョンにて収録。94年のMistery Ladyより#11/13/14 95年のTime After Timeより#12/15 97年のLove's Been‾ より#2 98年のLife, Love &‾
より#5 2000年 Matriarch Blues より#8 01年 Blue Gardenia より#3/4/6/7 と既出音源のみで構成。
曲名だけ見れば、#2/8とSoul系の”大ネタ ”に目が行ってしまいますが、ここでは、あっさりとしたVolに終始。#8は軽いタッチのレゲエ調にリ・アレンジ。
'94年のプライベート・ミュージック移籍後はRock/BluesっぽいアルバムとJazzアルバムを交互に発表して来たEttaさんだが、ここではJazzサイドから多くの曲が選曲されている。
Jazz系の曲とSoul系の曲との肌触りの違いに違和感を感じるし、冒頭のAt Lastなんて、録音時期が離れ過ぎている為 「浮き過ぎ」
タイトルの付け方といい、露骨の商売が見え隠れして 嫌やなぁ〜
これだけで、Etta Jamesってこんな人と捉えられる事は悲しいが、豪放なキップの良いShoutの対極にこれらの曲が有る訳で、これが全てとは思わないでねっ!
しかし、しっとりと歌い上げる#6や、軽快に跳ねる#15等の名演も有ります!
近年のEtta さんを未聴な方や、Jazzファンの方に聴いて欲しいです。