表紙カバーを見ればすぐわかりますが、学術書ではなく一般向けの本。動物学の本というより、動物を題材にしたエッセー集といった趣。著者は言わずと知れた日高先生。持ち前の軽妙な語り口が心地よい。待合室で読む軽い本といった感じ。全体を通して面白かったけど、最後の７０ページはちょっと手抜きっぽく感じました。

動物に興味のある方ならば、まちがいなく楽しめる一冊。精緻な理論を展開するのでなく、軽いタッチでとりとめのない雑学的な話題に次々と触れていくのは疲れた時に手に取る本としても適している。
また、それでいて動物行動学に興味のある読者にとって新しい知識が含まれており、飽きさせない。