他のノーラロバーツの作品同様、自然や生活の描写がすばらしい。ただ、こんなにラッキーなことが続く人生ってないと思います。努力は報われる、すばらしい人に出会える、と読み取れますが、理想論かも。理想と離れた現実であるからこそ、本を読むことで、心の栄養を補うのかもしれません。

ガーデン・トリロジーの幕開けです。
ステラは二人の子どもに恵まれ、やさしい夫がいて
平凡だけど、幸せな日々を過ごしていました。そんな
ある日夫が飛行機事故で亡くなってしまいます。
約３年後、ロズの経営するガーデニングショップに
マネージャーとして雇われます。
ロズも二度目の結婚に失敗し、女一手で息子を育て
経営者として力強く生きています。またそこ妊娠中で
シングルマザーになるヘイリーも雇われます。
これで役者がそろったところで、ステラとヘイリーが
居候することになったロズの屋敷に女性の幽霊が出ることを
知ります。その幽霊はステラの子どもには優しく子守唄など
聞かせるのですが、大人にはとても凶暴。
ロズに携わるすべてのメンバーはこの幽霊の存在を調べ始めます。

始めの方がステラの夫の死という場面で気分が重くなりますが、
読みすすめていくうちにもっともっとと知りたくなります。
2004年のノーラの作品ですが、衰えを見せず素晴らしい作品です。