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代表的日本人 (ワイド版岩波文庫)

価格: ¥1,155
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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青年へ推薦する書の一つ ★★★★★
後発レビューなので本書のサマリなどはザックリと割愛する。著者はクリスチャンであるにも関わらず五人目に日蓮を題材にしているというバイアスの無さには恐れ入る。さらに私は五人の中でも日蓮に衝撃を受けた。「ヒトには何故“喜怒哀楽”があるのか」をかなり深く考えていた時期に読んだため、日蓮の振舞いにその答えに辿り着くためのヒントを見たからだ。ともあれ英文で日本の偉人を紹介した本書の存在意義は大きい。五人に共通するのは“大志”か?
精神という貴重な資源を鮮やかに昇華させた偉人たちの話 ★★★★★
この本は、著者が外国人や日本の知識層を想定読者として
他国に誇れる日本人を紹介した本である。

紹介した日本人は、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江
藤樹、日蓮上人の五人。いずれも言行一致の人物である。


ただ紹介するだけではない。著者の思い..とりわけ強い
強い愛国心が感じられる。

解説者によると著者は「みずから日本における『キリスト
教の日蓮」たらんとの志が窺われる』」(P202)とある。
確かにそのとおりで、この章には特に筆の力を感じた。
(思いいれが強すぎて、少し読みにくいところもあったが)

お奨めは、上杉鷹山、二宮尊徳の章。生きるに厳しい時代、
資源の乏しい日本という舞台で、精神という貴重な資源を
鮮やかに昇華させた偉人たちの話に、思わず背筋が伸びる。
若い方々にお勧め ★★★★★
最近は経営関連の本ばかり読んでいて少々飽きていたので久しぶりにこのようなジャンルの本を読み、新鮮な気分になった。もともと日本の歴史はそれほど詳しくなく、この本に出てくる著名人も詳しくは知らなかった。しかし実際に読んでみると、かつての日本を背負ってきた素晴らしい方であったことがよく分かり、強烈なインパクトが自分の中にあった。

今の日本にはこういう方たちはいるのだろうか?きっとその方たちに敵う人はいないのだろう。これが今生きる立場としてはとても残念である。

この本を読んだことで改めて、自分という一人の人間を見つめなおすきっかけになったと思うので、早いうちに読まれておくことをお勧めしたい。
成功者たちの信念に焦点をあてる ★★★★★
著名なビジネスパーソンは必ず目を通しているときき手にとったが、
日本で成功を目指す人にとっては必読の書と感じた。

この本では、信念をもち自己実現の道を歩んだ成功者たちを5人紹介し、
著者は代表的日本人と評している。

活躍した時代、歩んだ道、手段は異なるが、
自分の利益を度外視した行動、周囲への影響力、根底にあって変わらない信念によって
日本人の共感、尊敬、賞賛を獲得した点は共通している。

西郷隆盛は、日本の将来に信念を見いだし、明治維新の原動力となり、
またその信念のために早くこの世を去った。

上杉鷹山は、運命に従い上杉藩の復興に生涯をささげ、
財政危機からの脱却と長期につづく豊かな経済基盤の整備を成し遂げた。

二宮尊徳は、勤勉や道徳を常に忘れず、
その得た知見や経験によっていくつもの藩や村の建て直しを行った。

中江藤樹は、非凡な才能と日々精進する姿勢をもっていながら
母親への孝行に身を捧げることを選んだが、その影響力ゆえに世に名を知らしめた。

日蓮上人は、仏教の旧い宗派を否定し新しい宗派を唱えたために最初は迫害されたが、
その正しさを信じ頑固に貫きとおしたことで幕府や民に支持を得るまでになった。

日本人が『これこそ代表的な日本人』と評価できる信念を
具体的な描写から感じとることができ、ぜひお薦めしたい本である。
ここでの五人が代表的である日本を想像する ★★★★★
 安かったので手にして読んでみたが、いろいろなことを考える基になる本だと思う。

 まず五人の人物名を見ると、名前は知っていてもその人の具体的な生涯や業績については知らないことに気づいたし、読んでいけばますます自分が知らないことを思い知らされる。日本語を使って日本人として日本に生きていても、どこか半端に西洋仕込みの育ち方をしている自分に気づいた。

 そして内容を辿ると、日本を代表するとして取り上げられている人物が他の人と比べて秀でている由来が、道徳的な卓越性に裏打ちされていることにあるのがわかる。今いる日本からこの著書を読んでいると、そんな道徳性が大きな価値を与えられていない現状が脳裏に浮かぶ。

 そのことを思いながらこの著書の内容を反芻すると、ここで描かれているのは日本を代表する五人の人物であると同時に、彼らが代表している日本の社会のありようでもあるのではないか、と思った。彼らが代表的日本人である社会のありようは、道徳性が高い評価を得ることのできる形だったと考えて、道徳性が評価される社会のありようを想像してみると、それはきっと地域ごとに生きている人たちが強く結びついている社会なのではないか。今いる場所はそんな風には見えないし、多くの人がほかの人を踏んづけて抜きん出て、その上で善良さを偽装しようとする振る舞いに高い価値を付けがちであるように、この著書の内容を読んでいるうちに思えてくる。

 そう考えるとこの五人の日本人を代表的日本人として表象した著者の意図にも考えが及ぶし、彼らが代表的である日本についてのイメージも湧いてくる一冊。