リラックス
★★★★★
エリスの作品の中でも、特にリラックスして聴けるアルバムが1969年に発表されたこれです。ハーモニカの第一人者であるトゥーツ・シールマンスとの共演盤です。全12曲同じトーンで大変落ち着いた秋らしい雰囲気でまとめられていますが、実際に2人が共演しているのは、M1、6、7、12の4曲だけです。そこにシールマンスにこの4曲をイメージしてさらに+4曲のインストを制作してもらい、さらにエリスからもう4曲リラックスしたムードの曲を4曲送ってもらい、全12曲のアルバムが完成しています。ある意味、無理やりアルバムにしたものなのに、全体のトータル性が高いのはプロデューサーの目の付け所の鋭さでしょう。とにかく少し寒くなりつつある秋の夜長にこれを聴きながらのんびりしたいですね。
昔からおじさん、な人
★★★★★
トゥーツはあまり、CD時代の再発に恵まれていません。
同じ年代の、似たようなアルバムばかり、
繰り返し出る有様です。
そんなトゥーツの、手に入りやすいし有名なアルバムと
いったら、実はこのへんでしょうか。
エリスとも相性バッチリですし、ラテン音楽ファンにも
トゥーツファンにも満足できる快作です!!
勢いがあるし、気さくなお洒落感があって
楽しいのです。
もう少しエリスなみに、きちんとした再発を
トゥーツもされてほしいなあ・・・。
特に60年代の、埋もれたキャップ録音あたり。
みなさん、お聴きになれば、
「わあ、いいなあ!」
と感激すること間違いなし、なのに・・・。
せめてこれで、溜飲を下げマス!!
見た目
★★★★★
このおっさん,見た目とは違ってやりてです。ボサノバといえばジルベルトやカルロスジョビンの名が挙がりますが,レジーナとシールマンスの方が楽しそうに演奏し歌っています。
ボサノバが好きなら必聴の一枚です。
ハートフルな歌とおしゃれなハーモニカ
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シールマンスがボサノバを吹くハーモニカがおしゃれで好きです。楽しげで、洗練された魅力があるから。
そこにエリス・レジーナの歌がミックスされるとどうなるのでしょう。
最初の「波」で、いきなり衝撃を受けました。いや、すごいです。ボサノバの女性歌手というと、繊細で、ものうげで、ちょっと悲しげな感じさえするものという先入観を持っていました(ナラ・レオンや小野リサが好きだから)が、歌に力があります。ソウルフルな感じさえします。でも、それが、ちゃんとボサノバになっているのだから不思議。聞き飽きない1枚です。
うっとり。
★★★★★
エリスの自由自在な歌とトゥーツの口笛が絶妙。妙に幸せな雰囲気が漂っている。《Wave》《Voce》などなど、”Elis Regina in London”にも同じ曲がいくつも入っているが、印象が全く違っていて面白い。”London”はスピード感が溢れていて急上昇していくイメージ、トゥーツとのこのアルバムはゆったりしっとりという感じ。トゥーツはいろんな人と演奏しているけれど、いつも独特の楽しげでほんわりした空気を漂わせている。コンサートに行った時、会場の客に自分の曲を一緒に口笛で吹かせたりしていて、洒落っ気のある人だなぁと感じた。