美しい表紙に思わず手に取ってしまいました。
写真やアレンジはとても美しく、多肉の魅力を再確認しましたが
底に穴のあいていないタイプの容器に根腐れ防止剤なしで
みっちり多肉を埋め込むアレンジは、ただでさえ初心者には難しい
水遣りのタイミングをはかりづらく、長期維持は難しいと思います。
また、出来上がった時点で完成された寄せ植えは、見た目美しいのですが
育ったときのスペースは？という感じで、これまた短期鑑賞向けです。
私自身いくつか多肉を育てたり寄せ植えを作ったりしていますが
この本で紹介されている「多肉のブーケ」やアレンジを
プレゼントされたりしたら、正直維持管理に困惑すると思いました。
よく「サボテンも枯らす」というフレーズがありますが
オブジェ感覚で気軽に衝動買いしたり、プレゼントされたりしがちな
彼らの外見と、水遣りのペースをつかみづらい植物特性による
マッチングの不幸というべきではないでしょうか。

松山美紗さんのことは「サボテンと多肉植物を楽しむ本」で知りました。寄せ植えの斬新なアイデア、そのセンスに感動した1人です。 なので、この本はとても楽しみにしていました。 読んだ感想は‥少し拍子抜けです。
かわいい寄せ植えのアイデアは流石に素晴らしいのですが、なんだか既視感が。寄せ植えのバリエーションが多いと言うよりは、パターン化したものを見せられた感覚でした。植える多肉の種類を変えただけで、あまり変わりばえがしないと言いましょうか。 正直この本よりも、上記の本の彼女が担当した たった数ページの方が読みごたえがありました。というか、上記の本にてアレンジのイチ押し作品を出し尽くしてしまったのかも?
本自体はとてもかわいく、私好みの優しいオシャレな雰囲気の本です。 ただ、評価としては期待していた分、低めです。 著者の作品を初見の方ならきっと楽しめるのではないでしょうか。 ただ、初見の方ならば尚更この本より上記の本の購入をお勧めします。
同じ値段で情報量が全然違いますからね。彼女以外の方のアレンジも見れて個性の違いも楽しめますから。
余談ですが、著者のファンなので彼女の色々なアレンジはとても好きなのですが‥
私個人としては鉢底に穴があいてない陶器等に多肉をぎっしり寄せ植えるのは抵抗があり、なんだか多肉が可哀想でやろうとは思いません。かわいいけど多肉にとってはあまり良い環境ではないですよね‥。
なので、実用性目的というよりも観賞用の感覚でこの本を購入しました。

多肉植物というニッチな植物を知る、非常に良いきっかけになりました。

多肉植物はこんなに可愛く、こんなに素敵な植物であり、そのことをこの本で知りました。文章は非常に少ないけれど寄せ植え感や写真が非常に素敵で魅力的で、読んでるだけで癒されます。

松山 美紗氏が手掛ける商品はどれもこだわりが感じられ、他店と比較しても器一つとっても群を抜いてます。


尚、本書は多肉植物の育て方等を詳細に記したものではなく、一種の芸術、写真展を観ているような爽快感を味わわせてくれます。

調べてみたらネットショップもやっているようでした。
http://www.solxsol.com/

お薦めです。

土、植え替え、殖やし方、水やり、病害虫など、基本的な事がざっと載っていて、あとは寄せ植えの作り方が詳しく載っています。
寄せ植えは、陶器・皿・ガラスなど、こじんまりとした小さな器での寄せ植えばかりです。室内のインテリア用の寄せ植えを作りたい人にはオススメです。私は、庭やコンテナなどでダイナミックに楽しみたい派なので、内容に物足りない感じでした。
最後の10ページに多肉植物図鑑がありますが、写真が小さく見にくい…。期待していた分、かなり残念。
個人的には、「NHK趣味の園芸ガーデニング21 多肉植物 ユニークな形と色を楽しむ」の方がずっと良いと思う。