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人斬り弥介 (集英社文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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この作品はあらゆる意味でエンターテイメントだ! ★★★★★
徳川八代将軍吉宗の時代を舞台に、大岡越前の罠にかかり人斬りとなった主人公が浪人を斬りまくるのだが、殺陣の描写が凄惨なほどにリアルで理論的なのだ。他の時代劇のチャンバラシーンはまるで子供だましだ。「弥介は雁金に斬った。刃が肩から食い込んでゆき、腹のあたりでさける。武士は体を震わせた。右肩口がゆっくりと開いてゆく。まず着物がずれる。そして浅黒い肌があらわになる。その肩が外側に開いていくのだ・・・」このように斬ることだけではなく斬られた相手がどうなるかまで克明に描写する。また、主人公は人を斬ったあと刀を三度拭う。刀が錆びるからだ。くるりと回して鞘に収めたりしない。それでは刃に脂が乗って斬れなくなる。そのうえストーリー展開が巧みで面白い、一気に読ませてしまう。弥介をめぐる女たちとのからみも刺激的だ。私自身この作家をまったく知らなかったのだが驚嘆するとともにすでに死去されたことが残念でならない。時代劇ファンならずともハマるのは間違いないと思う。