ベルナルド・ベルトルッチ監督が、1968年に起こった五月革命を背景に描き上げた、エロティックなドラマ。パリのシネマテークで映画に浸るアメリカ青年・マシューはイザベルとテオの双子と出会い、彼らのアパルトマンに滞在する。奔放な性のアバンチュールを見せつける双子に最初は抵抗していたマシューだが、やがて彼らと肌を交えることに歓びを見いだしていく。
登場する人物が、皆幼児のような純粋さを持っているという点では、まさしくこれは『ラストタンゴ・イン・パリ』の21世紀バージョン。若い出演者の中では、マシューを挑発するかのようにふるまうイザベル役のエヴァ・グリーンのグラマラスな肢体と大胆な演技は強烈な印象を残す。名作映画と音楽を使って1968年という時代の空気を巧みに表現しており、五月革命と三人の男女の存在がオーバーラップして行くという後半は、ベルトルッチが好む“政治とエロス”の時代の体現。(斉藤守彦)
お洒落で過激
★★★★★
フランスらしい味がでまくっている珠玉の一本!
台所でのゲーム感覚なセックスシーンは過激です
映画でここまでやっていいの?
見方を変えるとかなり過激かもしれません
変にいやらしく感じないのは、主人公始めとする役者さん三人が美男美女だからですよね
終わり方もフランスらしいあっけない感じですが、妙に性描写が心に残ってしまったのは私だけでしょうか、、、
個人的にいうと、大好きな映画
★★★★★
キャラクターもストーリーも全てが好きです!
特にテオとイザベルがお気に入り☆
ベルナルド・ベルトルッチ
★★★★☆
映画への憧れ。青春の日々。五月革命。若き日の性への興味。ベルナルド・ベルトルッチが映画製作を始めた頃の想いが詰まっている。リリアーナ・カヴァーニ「ルーサロメ/善悪の彼岸」の三人のようだ。ラストは「明日に向かって撃て」。それより「暗殺の森」「暗殺のオペラ」出ないかなぁ。
ベルトリッチのファン以外には・・・
★★☆☆☆
夢想家(映画ファン=Freaks)のあまりに子供じみた幼さが醜悪。見ていてキツイ。60年代の若者たちが凄く幼稚に見える。「昔は馬鹿やったよな」みたいな感じで、昔を懐かしめる同時代人に向けて作ったのか?「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の夢よもう一度と思ったか、大胆な性描写もこざっぱりしてどうってことない。主演女優の肉体だけが妙に生生しいが、それもマリア・シュナイダーの再来か?みたいな話題を狙ってのことかと勘ぐってしまう。「魅せられて」とか「シャンドライの恋」などの近作がみずみずしい映像で良かったので期待していたのですが失望した。自分の過去の作風をなぞって感傷にふける。なんかフェリーニなど巨匠の晩年を思わせる。失敗作も愛せるベルトリッチのファン以外には、お薦めできません。
エッフェル塔を上から下に舐めるように撮ったオープニングだけは、ワクワクしました。あとトリュフォーと思しき役でジャン・ピエール・レオがチラっと出てます。
ちょっとナアー
★★☆☆☆
ベルナルド・ベルトリッチ監督が「ラスト・タンゴ・イン・パリ」で描こうとしたものは、多分「絶望と孤独の中におけるセックスか、あるいはその逆」程度のことは解るが、「ちょっとナアー」という感じだった。「ドリーマーズ」も冒頭、ジミー・ヘンドリックスの「サード・ストーン・フロム・ザ・サン」が聞こえてくるが、描こうとしているものは、その歌詞みたいなものか?5月革命という政治変動期の中における退廃か?その象徴としての映画三昧とヘンな関係のセックス類似行為か?という程度。物語の起承転結がないのは良いとしても、情感というものが感じられない。「魅せられて」ではリブ・タイラーを起用して、トスカーナの美しい風景を撮ったのに、「ドリーマーズ」はエヴァ・グリーンを除いて何もかも醜悪だ。干物でコメの飯を食っとる民族にはどーも肌が合わんゾ。