入門書としてはきめこまかい
★★★★★
著者の年代が、ちょうど自分と同じなので、説明していることが、いちいち納得できる。
若い人が読むと、なんでそんなことから説明しているんだというまだろっこしさを感じるかもしれない。
そういう場合は、一旦、読み飛ばして、必要に応じて戻ればよいと思う。
著者の書いたことすべてを理解するには、著者と同じような経験がないと、ピンとこないこともあるかもしれない。
わかりやすい内容なので、ソフトウェア技術者が読むとよいと思う。
最初は、すくなくとも、わかる内容だけをざっとながめる。
次に、興味を持ったところをじっくりよむ。
最後に、もし、部下にあげたり、古本屋に売ったりするまえに、すべての項目が身についているかどうかを確認するとよいかもしれない。
ディジタル回路の入門書として最適
★★★★☆
「トラ技」は勿論ハード設計者のための雑誌であるが、私のようなソフト開発者がハードの基本原理を知るためにも有用である。特に、本書はディジタル回路の原理を豊富な図例を用いて分かり易く説明したもので、ディジタル回路の入門書として最適である。
第一章で、アナログとディジタルの違いと言う本当の基礎が説明される。第二章で、ディジタル回路の例が、信号とタイム・チャート及びH/Lレベルを中心に説明される。ディジタルICの例としてTTL, CMOSにも言及される。また、インバータ回路を例にして、信号のdelayについても説明される。IC間の接合の問題にも触れる。第三章で、基本素子AND, OR, NOTの動作が説明される。第四章から少しづつ応用になり、まずフリップフロップが説明される。ハード設計者が良く口にする"ラッチ"という言葉の意味も本章で分かる。第五章ではカウンタ。第六章ではdelay回路を中心とするタイミング制御回路。第七章ではクロック生成回路。第八章ではシフト・レジスタ。難解な理論抜きで、図例と平易な論理で段階的に説明してくれるので、本当に理解し易い。第九章では、これまでの組み合わせ回路例として、エンコーダ/デコーダが説明される。第十、十一章では、機械接点等との基本インタフェースや絶縁インタフェースが説明される。最終章では、ディジタル回路の記述言語としてのHDLの説明と、HDLを用いて実際にカウンタや加算器・乗算器を記述した例が詳細される。
これからディジタル回路設計を始める方、私のようにソフト担当だが、回路の原理も知っておきたい方にはうってつけの入門書と言える。
基礎
★★★☆☆
論理回路基礎と電子回路の使い方がのっています。
丁寧に説明してあるのでまったくはじめての方は良いと思います。
ある程度知っている方には・・・。
ソフト屋さんにとっても参考になります。
★★★☆☆
組込み系のソフト屋さんにとって、ハードの基本を勉強することは非常
に大事であるが、なかなか手に取りやすい本が無いなかで、この本で基本をおさえることができる。
もっと幅広く知識を広げたい方は、この本を土台にし次のステップにしたら良いと思う。