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銀の皿に金の林檎を

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 双葉社
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しなやかに生きていく ★★★☆☆
“居場所”を求めず、“行き先”を求めるひとりの女の半生。
ヒロインの視線は客観的で(自分自身に対しても)、たゆたうように生きている。そのさまは、一見、物事に無関心なようでもある。しかし、あらゆることに迎合せず、自分はどう生きるかということを追っていく彼女は、しなやかで美しく、強固だ。ありふれていない。
意識せずとも“自分”を持っていれば、人は強く生きていけるのだ、ということを教えてくれる一作。笑えるシーンも何度となく出てくる。
(ちなみに、表紙の女の子、どこかで見たような…と思っていたら、あの土屋アンナちゃんでした。なるほどね、この物語によく似合う。)
リズミカルな文章、映像として残る作品。 ★★★☆☆
「女性というのは、銀の皿だよ。そこへ、われわれ男性が金の林檎をのせるのさ」
居る場所はなくなっても、行く場所は、まだまだあるのだ。

なるほどなあ〜〜と思う作中の文章であります。

「世間」と「あたし」 ★★★★☆
「世間」に迎合せず、自分なりの道徳律を持つ水商売の「あたし」の生き様。

この女性に恥ずかしくない生き方をしている人がどれだけいるだろうか。僕はちょっと恥ずかしくて顔を合わせられない。

星5つにしたいけど、星1つにもしたい作品 ★★★☆☆
大道さんの本はいくつも読みましたが、この本も大道さん特有のぽゎーっとしたリズムで書かれています。
私はこのリズム感が好きですし、この本のタイトルもなかなかおしゃれな感じがして好きです。
そして、この本に書かれている薄いようで濃い人間関係の書き方には、さすが芥川賞作家と思いました。

ただ、この本の主人公は普通なんだけどちょっと冷めた人間で、大道さんの作品の主人公はどれも同じ性格の人間だなとも思いました。