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中学数学発展篇 確率統計と総まとめ 改訂新版 (未来を切り開く学力シリーズ)

価格: ¥1,400
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 文藝春秋
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発展篇全体のレビューです ★★★☆☆
どこに行っても絶賛のシリーズですが、実は実際の使い方が難しい本なのです。

基礎篇の後に発展篇が4冊あるが、これの使い方が非常に難しいのである。
この4冊は非常に体系的に学んでいく順番が並んでいる。
しかし、現行の中学で教えている並びと違うので、学校の授業に合わせられないのである。
それともう一つの欠点は、あまりにも解説がスマートなので、実際に数学が普通レベル以下の子供が何処でつまずくか、その視点が欠けている。
ですので、そういった子には解説が不親切なのである。
その点では「チャート式」の方がそこら辺の視点が加味された解説になっていて、親切である。

だから中学一年が基礎編終了後から、発展篇に入ると学校に合わせた学習ができない。
例えば図形の作図などは、このシリーズ3冊目の「中学数学発展篇 確率統計と総まとめ」の中に入っている。
なぜそうしているのか訳はわかるのだが、そうは言っても実際に学校の定期テストなどで出る以上、やらないわけにはいかない。
そういう風にあっちこっちにやることが飛んでいるので、基礎篇終了後、中学一年からやっていくには不向きなのである。
もし先取りとしてやるのなら、演習量が絶対的に足りないので、別途演習のための問題集が必要である。
しかも、解説がスマート過ぎるので、普通の子が初見でやっていくには不向きであろう。
ではいつやれば良いのか。
中二?中三?。
いつやるかの説明もサイトの方にあるが。
やるとしたら中三に入る頃だろうか。
(『方程式と関数』『図形』が各1か月半、『確率・統計と総まとめ』約1か月、『入試実践』約半月、計最短4か月半を謳っているので4月からなら8月半ばで終了。
ただし一回やっただけでは演習量が少な過ぎるので、復習を含めると倍近い期間を見ておくべき。)
中一・二の頃にきちんとやってきた子にとっては重複して無駄が多すぎる。
たぶん最適なのは、中一・二とさぼってきて、中三から改めてやらなければならない子かな?。
それならば体系的に並んでいて効率良く学習していけるが、そういう子は基本的に数学が苦手な子が多いはず。
それにしては、解説がスマート過ぎる。
(実際に問題を解いていくときの、引っかかりポイントに目配りした解説ではない。
数学が普通位の子には、そういう目配りが必須である。)
数学の解答の筋が見える子向きの解説である。
問題自体が特に難問というわけではないのだが。
どうもどれぐらいの子がどの時期に、どのように取り組めば良いのかが、よく分からないのである。
ただ、ものすごく体系的にできている。
普通の中学のカリキュラムを、ここに並んでいるように変更したいぐらい。
だがそうでない以上、中学生が普段の勉強で使用していくには不向きなのである。
となると最適な使用者は、先取り学習する小学生か、中学の数学を復習する必要がある高校生か、ということになる。
そうなると中学生用の学習参考書としては、本末転倒である。
もし中学生がやるとしたら、適時どの場面でどこをやるのか、きちんと分かっている人が組み替えてやる必要がある。
ひっかかるポイントについても、補足してやる必要がある。
だから発展篇全体でみると、中学生の目線で作られた参考書というよりも、教える側の目線で作られた参考書のように思う。