サヨコオトナラの初めては、生のパフォーマンスでした。当初はCDを購入しようという感じは無かったのです・・・が、1年、2年、3年の歳月を経て、いつしか、手元に置きたいと強く思うようになり、購入しました。1曲目のWPPDのように、世界の人たちと歩いていきたい・・・なんて、素直に思えてしまうようになれる1枚かもしれません。平和、環境、日常・・・そこに音楽。

ずいぶん前から知っていたようで、でも新しいような・・そんな不思議なグループ。
懐かしくて新鮮で挑発的で包容力がある。
ただ上手いだけじゃない人たちだと思う。
心が通じるようで、そして自分も融合できそうな気分になる。
奈良大介氏のジンベは湧き上がる泉の音でもあり鼓動のようでもある
OTO氏のギターは心地よい風のようで流れる時を感じさせ
SAYOKO氏の声は母のようでいて、少女のようにコロコロとその流れの中をスロープを描きながらさまよい、そして導いてくれているようだ。
迷えば「聴け」・・そんなアルバムです。

サヨコ（vo.、ex.ZELDA）、OTO（g.、ex.じゃがたら、VIBRASTONE）、ナラ（per.）による、アコースティック・トリオの1st.アルバム。

ナチュラルでグルーヴィー、微細な感情の襞に染み渡る、スケールの大きな柔らかい音。
そして、音楽の旅の新たな始まり。

マーケティングに回収されるような音楽のジャンルには委細構わず、ただ良い音楽をやることこそがファンキーなんだと改めて思い知らされる一枚。