世界は熱斗達、人間が生活する「現実世界」と、ロックマンなどの「ナビ」や、「ウイルス」などのプログラムが擬人化されて存在している「電脳世界」に分けられ、戦闘は全てプログラム同士が電脳世界内だけで行われるのが特徴(つまり現実世界での戦闘はなし)。
全体的な世界観設定もシナリオも「子供向け」と決して断定できない素晴らしい出来。コンピュータ、ネットの歴史に詳しい方なら思わずニヤリとする演出も多い(単純な「近未来」という設定ではなくて、80~90年代に日米が現在とは違う道をたどったとしての「近未来」という、多少パラレルな設定になっている)。ちなみに本作ではロックマンシリーズでおなじみの「トロン」は登場しない。主人公である光熱斗とロックマンとの意外な関係もありきたりではありながらも、素直に盛り上がれる。二作目以降をやった人でも、この秘密を知るためにこの「一作目」をやっても絶対に後悔しないと思う。逆に書くと、知らないと後悔するかも(笑)。
欠点は、二作目以降はある程度改善はされている部分だが、電脳世界のマップの(絵の)単調さとバトルチップのフォルダ(カードゲームで書けばデッキ)が一つしかないことくらい。でも、これは二作目以降をやった後でやって思う欠点で、単体としては十分遊びやすい作りになっている。
ネットワークの世界ではロックマンを操作し、
現実世界では熱斗を操作するのですが、
その切り替えがかなりかっこよくできている。
戦闘もアクション要素が入っていて、
作業感が強くなりすぎないつくり。
ストーリーは少年向けっぽいです。
熱血、正義、友情の要素が大きいです。
戦闘のアクション要素も、
反射神経の鈍い人にもやさしいつくりになっているので、
GBAの良質なRPGを求めている人は一回やってみるといいですよ。