難しい本ではないですが、文章、内容ともアカデミックな薫りのする本です。読んでて、「おもしろい!」と思う本ではないですが、ネットビジネスを考えるにあたり、how-toものだけではく、原理、原則、ビジネスモデルの考え方など、参考になること、多々ありました。
一人勝ちのマイクロソフト、シェアウエアという考え方、マイクロソフトに敗れたアップル、リナックスの受け入れられる背景、どれを取ってもそこにはコンピューターの後ろにいる人間の存在が最も重要なのである。そして、これからの時代を制するのも、人間(それも集団)の心理を十分に理解して道具としてコンピュータを利用する人、個人なのであろう。
リナックスとは何ぞや?というコンピュータ音痴の方にも十分楽しめる「文科系」の本である。