うーんイマイチ
★★★☆☆
 続編が立て続けに出てるのでそれなりか?と思ったんだけど、正直イマイチ。しかもあっちこっちイマイチ。
 ヒロインは普段は名の如く凛とした女武芸者なんだが、立会いの緊張感で欲情しちゃう困ったさん。
 じゃ痴女ノリなのかってェとそーでもない。
 清楚モードと淫乱モードでハッキリとメリハリがあるってワケでもない。
 主人公もハッキリしない。
 剣のウデがめっさ立つってほどでも弱いってほどでもない。クソマジメってわけでもドスケベってワケでもない。精力だけはたしかに絶倫なんだけど、それだけじゃなァ。
 ハッキリとダメって点があるってんじゃないんだが、それ以上に「ココがイイ!」てのがなさすぎ。
 明確な欠点はないんで三つ★にしてあるけど正直オススメはしかねる。
 時代モノの官能小説としてはアクションに長けた風間九郎の「大江戸情艶剣」以下の千乃介シリーズやあいかーらずフェティッシュな睦月影朗の「情艶」以下のかがり淫法帖シリーズあたりからいってみちゃどうかね?
 旧作でよければ大御所千草忠夫による「女面姦鬼」が傑作だよ。