人類史上稀にみる大傑作!!完成度の高さは尋常ではない!
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プログレハードの代表作というよりもロック全体の中でもその完成度はトップクラス。永遠に語り継がれ聞き続けられるべき大傑作だと思います。1のノリの良さやキャッチーで親しみやすいメロディー。この曲は全米でもヒットしたように一般の方にも好まれると同時に硬派なロックファンも引きつけられる名曲。2はライブで盛り上がるドラマチックで感動的な名曲。4は知的な雰囲気を漂わせながらもノリが良く、サビになると壮大な物語を想像させられてしまうほどイマジネーション豊かな名曲。とにかくアルバム中ほとんどが名曲なのです。(3、5,6,7も大好きな曲) ケリーリヴグレンの作曲能力は非常に高く、カンサスの名曲のほとんどを手がけています。(スティーブウォルシュもいい曲書きます)また、ロビンのヴァイオリンは非常に味があり、独特の雰囲気を醸し出すのに貢献しています。(ロビンのヴォーカルもまた良い)テクニカルなヴァイオリニストは世界たくさんいますが、ロビンのように味のある雰囲気を出せる人は少ない。(自分の感性では、ですが・・・。もちろんマウロパガーニ、エディジョブソン、マルコスヴィアナ等も素晴らしい)
プログレハードファンや熱心なロックファンには評価の高いアルバムですが、ピンクフロイドの「狂気」、イエスの「危機」、キングクリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」、クイーンの「オペラ座の夜」、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」などと同等に評価されてもおかしくないクオリティなのにやや過小評価されているのが残念です。(特に日本では)
初めてこのアルバムを聞いた時(小学生の頃)は、正直言って「良い曲が多いまずまずのアルバムだなあ」程度だったのですが、聞けば聞くほどその良さが伝わってきて「Two for the Show 」というライブアルバムを聞いた後に聞くとさらにその良さが引き立ち、その後は深い深い感動の世界に入っていくのでした。
本当にロックやいい音楽そのものを求めている人には、受け入れられるアルバムだと思います。いや硬派な音楽ファンだけでなく軽い気持ちで聴いても「これ意外にいいかも」なんて感じるのでないかと思います。深さとともにキャッチーさやわかりやすさもあるからです。聞いたことない人は、一生に一度でもぜひ聴いて下さい。
ストリングスの魅力
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プログレにストリングスを取り入れ,壮大な曲作りをしたカンサス。
Carry〜は日本でもヒットしたし,あのコーラスから始まる曲は,いつ聴いてもぞくぞくする。
非常に息の長いグループだけれども,やはりこのアルバムが素晴らしい。
カレラの全てがこの中にあるといっても過言ではないと思う。
ポイントはウォルシュのヴォーカル
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いわゆるプログレにおけるアメリカの代表バンドとして知られるカンサスであるが、印象的なメロディーを紡ぎ出すことにかけては、英国の名バンドらとも肩を並べるほどの才を持っているということを証明したのがこのアルバムであった。アグレッシヴに展開する楽曲の中にあっても、あくまでファンタジックな色合いを忘れないところが心憎いかぎりだ。楽曲も技巧も申し分なしだが、なんといってもこのバンドを一流に押し上げているのがウォルシュのヴォーカルだろう。そのロック然とした力強い歌声は同時代の英国のグループにはなかったものであり、まさにアメリカンロックならではのオリジナリティとなりえている。名ヴォーカリストに数えられるべき人物だと思う。どの曲をとっても素晴らしいのだが、出色なのがM4。メロディーの良さもさることながら、終盤にかけてのスリリングかつ疾走感あふれるインストパートのカッコよさと言ったら・・・。興味のある方は是非。
『永遠の序曲』のタイトルで日本でも長らく親しまれている作品
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76年発表の4作目。1.が全米11位のヒットを記録してグループの出世作となった作品でありアルバム自体も当時だけで300万枚を売り上げた(全米5位)。カンサスはブリティッシュ勢と比べると起承転結がハッキリしていて分かりやすく、神秘性や分けのわからないものを喜ぶ偏屈的なプログレ・マニアには受けが悪そうだが、アメリカ的で屈託のない延び延びとしたサウンドは開放感もあり魅力的だと思う。(一曲目の出だしのコーラスはイーグルスみたい・・・) 演奏、曲ともにクオリティは高く、乾いたアメリカン・サウンドとハイトーンのヴォーカル・ハーモニーも典型的なアメリカン・プログレ・ハードの作品として楽しめると思う。この手のグループの中で曲の素晴しさが抜きん出ており、哀感を漂わせたスローなナンバーからハードな曲へ移行する際の流れのようなものを含めて、テクニック云々より曲良さで勝負しているところが好感が持てる。よって無駄なインタープレイはほとんどない。
本作と次作あたりがカンサスの一つのピークであり、曲も演奏もとにかく勢いがある。
捨て曲なし、一般に受け入れられるプログレの見本
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Kansasがブレークした時のアルバム。
でも、他のアメリカンプログレ(スティックス、ジャーニー)などのようにポップ化して売れたのではなく、自分たちのスタイルを貫いたこの作品でブレーク。
(Kansasのポップ化はメジャーな存在になった数年後)
聴き所満載のこのアルバム、ヒット曲のCarry On Wayward Sonや名曲The Wallはもちろん、どこをとっても魅力あふれるアルバムです。
逆に上記2曲のような有名曲だけではなく、ツインボーカルの対比とドリーミーなインストパートが素晴らしいCheyenne Anthem、ドライブ感あふれるWhat's On Your Mind、アナログシンセが痛快なOpus Insert、Steve Walshの張りのあるボーカルが素晴らしいMiracles Out of Nowhere、素直な歌詞が楽しいQuestions Of My Childhoodなど、どれも高水準で聴くものを飽きさせない。
また、忘れてはならないのが、大作で超名曲Magnum Opus。
まるで、スターウォーズのようなSF映画を見ている気分にさせるスピーディーな展開!
かっこいい!
マルチプレーヤーがそろっているこのバンドのアンサンブルは凄いの一言。
ダブルキーボードになったり、ダブルギターになったり、ダブルボーカルになったり、彼らの能力を存分にふるっている。
そこに確かなドラムとベースにこのバンドを他のバンドと差別化している一つとして上げられるヴァイオリンが絡んだ音楽は唯一無二の物だ。
ロックファンでこれを聞いていない人は今すぐ聞くべし!