硬派な入門書
★★★★★
あらゆる意味で、硬派な入門書です。
化学工学会の東海支部が編集していて、東海地区の大学の化学工学科
の、標準テキストとしての使用を想定しています。小生は機械科でした
が、化学工学概論という選択単位でのテキストでもありました。当時
は、かなり難しいと感じていました。
装置設計の実務経験を積んだ今では、本書の価値が良く判ります。
化学工学の概要が過不足なく網羅されています。親しみやすさによって
内容を妥協していません(入門的専門書の最近の傾向に反して、ビジュア
ルではないので親しみにくいです。しかし、読みこなせば、かなりの実力
が付きます。)
各分野とも、基礎理論を大学の先生が、実践的な設計理論を民間企業の
エンジニアが、ペアになって執筆しています。
※ どの企業も、名門企業です。
初版(学生時代の教科書)と第3版(最近購入)の両方を持っています
が、技術の進歩に合わせて、内容も変わっています。