泉先生の情熱そのものがこの一冊に凝縮された。見事な本。
しかし、内容そのものが阿蘇高校剣道部の戦績そのものを振り返るものとなっているため記念誌に近い内容。
所々、泉イズムが感じられる本。
青春て最高だと思わせる本です。
泉先生の生い立ちから現在まで詳しく書いてあります。

泉先生はいつもにこやかでチャーミングでありながらどこか威厳があって、普段反抗的な子も自然と大人しくなるとゆうか…包み込んでくれてました。
私は特に接点は無かったのですが驚かされた事は多々あります。行動がめちゃくちゃ早い方です。
そんな先生の本が出ていたのですぐに買って読みました。
とても意外な内容でした。鬼には見えない穏やかな人です(普段は)
とても読みやすくすぐハマると思います。考えさせられました。
良い本です。是非読んで下さい。熊本弁がまた温かみがあっていいです。

読み易く、波乱万丈の人生描写が為になると聞いて買いました。読み始めたら感動の波がジェットコースター並みに往来して、最後まで止まりませんでした。能力の限界や事故にあいながら、打ちのめされても絶対に止めなかった剣道。一つのことに真剣に打ち込む信念は、何かをうみだすのだと知りました。

剣道についてはルールも知らないのですが、試合の場面はのめりこみました。緊縛する気合、一瞬の隙も見せずに間合いを詰めていく。超スピードのワンポイントで技を決める。身震いするような臨場感があって、剣道の面白さが分かったような気がしました。
師匠であり、生涯のライバルでもある井上公義先生の存在も面白かったです。　　　

今の教育者が泉さんのように情熱を持っていたら、日本の未来は明るいですね。全ての教育者あるいは企業の管理者にも読んでもらいたい本ですね。

たかが剣道の話と侮ってはいけません。ひとりの泉勝寿という教育者を通して、今の日本人に必要な、人生に目標を持って行動を貫き通すその力を伝えてくれる臨場感に富んだ本です。教育者の方はもちろん、企業に努める皆さん、子供がいらっしゃる方、何か物事がうまくいかないタイプの方、うまくいっていても欲が先行しているかもしれない人、この本には人生をよりよく生きる、質を向上させる気付きが盛りだくさんです。でもこれを読んで｢剣道をやりたくなった｣｢今やっていることは打ち込めないな、何か探さなきゃあ｣等と思った人。それは間違いですよ!｢あなたが直面していることに真摯に向き合え｣とこの本は伝えてくれているのです。人間それぞれに成長過程の延長線上に役目が必ずあるのです。それを!勘違いして今の自分から逃げることをこの本は意図していません。普段小説を読まない僕が飽きもしないでいっきに読めたのはドキュメンタリーに徹してその志を貫き通すさまを伝えきった坂口拓史さんの文章の力でしょうか。いやあ迫力のある本でした。