といった日本私小説の王道を行く作者の元に,のんきめがねをかけたすっとんきょうな若い妻がやってくる。作者は戦慄する。また自分はこの女をいじめてしまうのかと。そんな短編小説でこの本は始まります。深刻なボケとボケの夫婦漫才,軍配は若い妻にあがったようです。
ひどい話がなんでこんなにユーモラスなのか,よく分かりませんが,あれもあい これもあいですね。