イタリアに住み始めた彼女は、今では製造されていないフィアットの500cc車チンクエチェントを購入したくて(もちろん中古です)奮闘します。実は私もチンクエの大ファンなので、このあたりの顛末はどうなることやらと感情移入でハラハラドキドキしてしまいました。
ついに状態の良いチンクエチェントを見つけて購入し、イタリア語で車は女性名詞ということからチンクエチェント→チンクエチェンティーナ、縮めてティーナと命名。以後のイタリア滞在のパートナーとなるのです。
文章も読みやすく軽快で、ユーモアにも富んでいてツボにはまってお腹を抱えて笑ってしまった章もありました。イタリア好きな人なら間違いなく楽しめる滞在エッセイです。